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昨年と同じカードとなった決勝戦は、日本体育大が白鴎大に勝利し、スプリングトーナメント4連覇という偉業を成し遂げた。大会前に筑波大との定期戦に敗れたが、これをいい意味で目を覚ますきっかけになったのは間違いない。藤田将弘コーチはこう語る。
「春の日体と去年あたりから言われるようになって、お笑いで受け止めているのだけど、トーナメントを戦う準備とかは、しっかりと選手やコーチ、マネジャーたちができている。大きなトラブルもないし、同じ方向へ向いている1週間だった」
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4連覇達成の原動力となったのは、最優秀選手賞に選出されたコネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメード(帝京長岡・4年)だ。東海大との準決勝で左脇腹を痛めて腕が上がらない事態に直面しながらも、ベンチに下がって応急処置を受けた後、痛みと戦いながらもインサイドの大黒柱として32点、17リバウンドをマーク。4Qの重要な局面で着実に決めるなど、フリースローを18本中12本成功させた。
コネは白鴎大との決勝戦でも、22点、16リバウンドのダブルダブルを達成。白鴎大の網野友雄コーチは、「大学界でNo.1(の留学生)」と高く評価していた。東海大を破った後の円陣で喜ぶチームメイトたちを前に、「まだ明日がある」と声を出していたことでも、コネは頼れるリーダーへと成長を歩んでいると言えよう。
しかし、今大会で日本体育大が強かったのは、昨季ローテーションに入りながらも出場時間が少なかった選手たちのステップアップがあったからだ。ポイントガードの大江悠斗(北陸・4年)は、決勝戦でトリプルダブル目前の22点、10リバウンド、8アシストの大活躍。吉田叶貴(八王子学園八王子・4年)と小田健太(福岡第一・4年)の2人合計で6本の3Pを決めるなど、シューター陣の貢献度が高かった。朝田健心(金沢学院・4年)はユーロステップを駆使してペイントエリアへ切れ込み、何度も得点機会を作り出していた点も、日本体育大にとっては大きな意味があった。
準優勝の白鴎大、3位の東海大はいずれも主力に故障者が出てしまった。
白鴎大は準々決勝で早稲田大との壮絶な一戦を制し、準決勝でも明治大の粘りを振り切った。境アリーム(開志国際・4年)が大会3日前、ロイ優太郎(習志野・3年)が早稲田大戦が復帰初戦になり、ネブフィ・ケルビン・シェミリー(開志国際・2年)もベンチ外という状態で大会に臨んだ。内藤晴樹(仙台大附属明成・4年)、小川瑛次郎(羽黒・3年)、八重樫ショーン龍(仙台大附属明成・4年)がアウトサイド、1年生留学生のオカプ・チネドゥ(高山西・1年)がインサイドの得点源として活躍。網野コーチは、「大学デビューとしては上出来だと思います」とオカプの今後に手応えを感じていた。
東海大は中川知定真(東海大付属諏訪・4年)とムスタファ・ンバアイ(福岡第一・3年)がいずれも欠場。佐藤友(東山・3年)がインサイドの攻防で奮闘し続け、日体大との準決勝では、ムスタファの不在が痛手となった。入野貴幸コーチは「むちゃくちゃ大変でした」と振り返ったように、フロントラインの選手起用に苦心していた。
そんな厳しい台所事情の中でも、ディフェンス、リバウンド、ルースボール争いの向上の必要性を今大会で知ることができたのは東海大にとって収穫だった。司令塔・轟琉維(福岡第一・4年)の勝負強さに加え、十返翔里(八王子学園八王子・2年)がプレーの一貫性を高められるかどうかは、東海大が秋以降に成功を手にするためにカギになるだろう。
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4位の明治大は、今季ツインタワーで戦う大東文化大を4回戦で撃破。白鴎大に準決勝で敗れたものの、鬼澤伸太朗(福岡大附属大濠・4年)と石川晃希(宇都宮工・3年)がフィジカルに戦えるビッグマンとして計算できる。塚田大聖(土浦日本大・4年)はストレッチ4としての3Pショットだけでなく、ドライブから力強いダンクでフィニッシュできる選手であることを今大会で証明。武藤俊太朗(開志国際・4年)は攻防両面で頼りになるだけに、森田稀羅(北陸学院・4年)が司令塔としてより成長すると、オータムリーグのダークホースとなりうる。
昨年のオータムリーグを制した早稲田大は準々決勝で白鴎大に敗れたものの、三浦健一(洛南・4年)と松本秦(洛南・2年)が破壊力抜群のスコアラーとしての存在感を存分に発揮。三浦は青山学院大との5位決定戦で47点、松本が4回戦の駒澤大戦で38点をマークするなど、今大会の得点部門でトップ2を占めた。下山瑛司(中部大第一・4年)はアシスト数で2位に19本差をつけてトップになるなど、早稲田大のハイパワー・オフェンスの起点となる司令塔として素晴らしい活躍を見せた。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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