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【2018-19 B.LEAGUE NOTEBOOK 19】熟考とコミュニケーションをしっかりとったうえで指揮官が決断した比江島の先発起用
B.LEAGUEコラム by 青木 崇田臥勇太が腰の故障で離脱した後、栃木ブレックスはここ3シーズン半シックススマンだった渡邉裕規を先発ポイントガードで起用し、ディフェンスのいい遠藤祐亮と鵤誠司との3人でバックコートを構成していた。ライアン・ロシターとジェフ・ギブスを加えたスターティング5で好成績を残してきたことからすれば、変える必要はなかったかもしれない。
しかし、安齋竜三コーチは3月9日のシーホース三河戦から比江島慎を先発として使い、鵤をバックアップのガードにするという新たな試みに着手した。古巣との初対戦に緊張したという比江島だったが、いい仕事をして勝利に貢献したことは、三河との2戦目後に「今日も本当にいいディフェンスをしていたと思いますし、ファウル使ってほしいところでファウル使ってくれたりとか、自分のプレータイムを云々よりはチームのためにしっかりルールを守ってやってくれていると思う。ディフェンスの部分でもこの2試合はよかった」と指揮官が語ったことでも明らかだ。
今季攻防両面で安定感を増した鵤をスターターから外すことは、安齋コーチにとって非常に難しい決断。しかし、じっくりと考えた末に出た「チャンピオンシップに行く前にやらなければならないこと」という理由について、2人としっかりコミュニケーションをとったことは、構築してきたケミストリーの悪化を回避させた点でいい仕事をしたと言っていい。
「完全にスタートをこれに決めたというのではないです」と安齋コーチが続けたように、田臥が復帰すれば渡邉が再びバックアップ役に戻る可能性は高い。スターターを固定でき、控え選手も役割がしっかりするという一貫性を作り出すことは、どのチームにとっても欲しい部分だ。しかし、試合の終盤でプレーする5人は先発・控えに関係なく、コーチにとってベストと思える選手たちになるもの。ディフェンス面で安齋コーチの信頼を得ていることからすれば、鵤は土壇場でコートにいる機会が増えても決して驚かない。
三河との2連戦、安齋コーチは渡邊、遠藤、比江島、鵤の出場時間を23分2秒から27分10秒の間でうまくまとめていた。今後田臥が復帰した場合、バックコート陣の出場時間をどうマネージメントしていくのか? 若き指揮官として着実に成長している安齋コーチの手腕は、今後も注目に値する。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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