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「ここ2試合自分たちのオフェンスの展開に持ち込めませんでしたが、ハーフコートのオフェンスを作り、やるべきことにフォーカスしてくれたことが勝利につながったと思います」
千葉ジェッツを率いる大野篤史コーチの言葉は、琉球ゴールデンキングスとのセミファイナルを象徴していた。2試合とも75点未満に終わり、20点以上のクォーターは2試合とも1度のみ。試合のテンポは明らかに琉球にとって有利なものだったが、数字に出ない相手のミスを突いて得点を奪い、ディフェンスでもチームとしてフィジカルに戦い続けたことが勝因。それができたのは、大野コーチが率いて2年目、富樫勇樹や小野龍猛といった中心選手が3年以上一緒にプレーしているなど、チームとしての完成度は琉球よりも上回っていた。
今季から佐々宜央を新ヘッドコーチとして迎えた琉球は、ディフェンスを重視したスタイルのチームへと変貌。オフェンスのシステムも今までと大きく変わることもあり、チームのケミストリー構築に時間を必要としていた。サンロッカーズ渋谷との開幕戦、4Qで4点しか奪えずに逆転負けを喫し、島根スサノウマジックには得点が伸びずに連敗するなど、シーズン序盤は苦戦が続いた。
それでも、26点差で大敗したレバンガ北海道に翌日27点差で大勝したのをきっかけに、琉球は怒涛の11連勝。レギュラーシーズンではリーグ最少となる平均67.7失点という強力ディフェンスを武器に、独走しての西地区制覇という結果を出した。しかし、セミファイナルの2戦目で千葉のFG成功率を38.7%に抑えながらも勝てなかったのは、チームとしての完成度、総合力で千葉に劣っていたということの証。それは、佐々コーチの「1年目のチームと2年目をやっているチームの違いが出たかなと思いました」というコメントでも明らか。それでも、選手たちのハードワークに対しては、何度も称賛の言葉を残していた。
千葉は富樫がピック&ロールから得点機会を作り出すことや、小野がポストアップで起点となれるのが強み。持ち味のトランジションゲームに持ち込めなくても、ハーフコートゲームで得点に結びつける術が琉球よりも多く持っていた。「ポストムーブに関しては日本一に近いくらい」と佐々コーチが話したように、小野のポストアップは相手からすれば脅威でしかない。4Qの勝負どころでポストプレーから立て続けに得点しただけでなく、2戦目は7アシストを記録するなど、小野はオールラウンダーとして進化していることを示している。また、ギャビン・エドワーズが得点源として計算できるようになっている点も、千葉が昨季よりも強さを増した一因でもある。
アルバルク東京とのチャンピオンシップゲームも、ハーフコートの重い展開が多くなっても不思議でない。それでも、タフなディフェンスをする琉球にハーフコートのスローテンポな展開ながら、40分間我慢強くプレーし続けて勝てたことは、千葉にとって大きな収穫だった。
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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