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野球 コラム 2026年8月4日

ドラゴンズYouTube制作者が“今更”気づいた「推し活」の素晴らしさ。小笠原慎之介からジンバブエまで

野球好きコラム by 岡田昌尚
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ジンバブエ野球代表 (筆者提供)

このコラムは、ドラゴンズ公式YouTubeの制作でフレッシュオールスター(HARD OFF ECOスタジアム新潟)へ向かう道中で書いています。テーマは、今更ながら気付かされた「推し活の素晴らしさ」について。少しお付き合いください。

野球とは違う大歓声。事前知識ゼロでも飲み込まれた“推し”のパワー


先日ドラゴンズは、ブルーサマーフェスティバル 2026を実施しました。「野球観戦」×「音楽」の進化型夏フェスをテーマに開催されたこのシリーズ。3日間豪華なゲストが来場し、球場には大勢のファンの姿が。うちわやペンライトの光が揺れるスタンドは、普段とは一味違う熱気に包まれました。

#iLiFEとドアラ

 

中日ドラゴンズ公式チャンネル

【ドラゴンズ公式】 #iLiFE セレモニアルピッチ舞台裏 #ブルーサマーフェスティバル2026 #みんなのあいす屋さん

中でも私が大変心を動かされたのは、9人組アイドルグループ「iLiFE!」。試合後に開催されたミニライブでは、メンバーの登場で客席のエネルギーが一気に弾け、彼女たちのお決まりのコールで野球のときとは違う大歓声が響き渡りました。

ドラゴンズYouTube制作者の役得で、セレモニアルピッチを担当したメンバーのあいすさんにインタビューの機会をいただきました。カメラが回っていない裏でもとにかく笑顔で、ファンが夢中になるのも当然だと納得しました。

弾丸日帰りの大阪。これも立派な「推し活」?

日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎(筆者提供)

ブルーサマーシリーズでファンの熱気に触れ、『もしかして、私も立派な推し活をしているのでは…?』と思い返す出来事がありました。6月28日、タイガースの二軍球場・日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎へ。小笠原慎之介投手の日本復帰登板を見るためです。

名古屋在住の私は、いつかは乗りたいと思っていた近鉄特急ひのとりで大阪に向かいました。追加料金わずか700円のプレミアムシートで、直前の予約にもかかわらず運良く取れた先頭車両の前から2番目の席。車窓の風景を楽しみながら優雅な時間を(半分寝て)過ごし、大阪に到着。

難波でご当地グルメを味わい、愛知では公開の終わってしまったPerfumeのドキュメンタリー映画を鑑賞。そして球場に向かいました。

小笠原投手の登板は6回から。ジャイアンツのユニホームでマウンドに上がる彼の姿は、正直見慣れません。それでも、これまでと同じように懸命に腕を振るその姿から目が離せないまま、この日任された3イニングがあっという間に終了。野球人生の新たなスタートを自分の目で見ることができ、これからも追いかけ続けようと胸が熱くなりました。翌日予定があったため、急いで球場を出て新幹線に乗車。弾丸日帰りも推し活っぽいのかな…?なんて思いながら名古屋に帰りました。

7月19日 東京ドームで(筆者提供)

「現場」までの道中も楽しみながら、推しを応援する…そんな時間は間違いなく人生を豊かにするものだと実感しました。7月19日、小笠原投手の一軍復帰登板も現地で観戦。古巣ドラゴンズとの対戦となりました。レフトスタンドで聞いたファンの皆さんの生の声には、正直胸がざわつきました。ここでは多くを語らないことにします…

ジンバブエをきっかけに、毎年夏に熱を上げるもう一つの「推し」


推し活の楽しさを実感する一方で、私にはもう一つ、毎年夏になると熱を上げる「推し」がありました。甲子園を目指す岡山の学校を応援することです。その理由は、過去の出会いにあります。

前回、ドラゴンズの桂川通訳のコラムを書きました。25歳での「青年海外協力隊※現名称 JICA海外協力隊」への挑戦が、スペイン語との出会いを生み、プロ野球通訳へと繋がる縁になったという内容です。

この文末に、「JICA海外協力隊とは、私も深い関わりが…」と記しました。と言っても、私自身が経験したのではありません。前職のテレビ番組制作時代に、海外協力隊が縁で東京五輪を目指すジンバブエ野球代表チームの日本人監督に密着したことがありました。その人物とは、おかやま山陽高校の野球部監督を務める堤尚彦さんです。

堤尚彦さん(筆者提供)

堤さんは東北福祉大学出身。3学年上には斎藤隆さん、金本知憲さんという後に日本球界に語り継がれる先輩がいました。強豪校で控えに回り、3年生で引退勧告。「どうせ俺はダメだし…」とネガティブに思う日々が続きました。

そんな堤さんの未来に光をもたらしたのは、青年海外協力隊でした。テレビの特集でこのボランティア制度を知り、即応募。2年間ジンバブエで野球普及に奔走しました。そして、その時の縁で2020東京五輪を目指す予選に挑むジンバブエ代表監督に就任したのです。

堤尚彦さん(筆者提供)

私は堤さんの代表チーム作りと予選に同行し、特集を制作。人生初のアフリカとなった、2度の現地取材を通して、選手の皆さんのリアルな暮らしや世界における野球の現在地を肌で感じました。30歳を過ぎて尚、自分の価値観が大きく揺さぶられる経験となったのです。

ジンバブエでの撮影風景(筆者提供)

大変お世話になった堤監督が現在も指揮を執るのが、おかやま山陽高校。その夏の甲子園を目指す戦いを応援するのも、私の毎年の楽しみになっています。今年も速報サイトでチェックしていました。定期的に更新ボタンを押して一喜一憂し、ふと中継を覗くとそこはピンチ。『自分が見てしまったせいではないか…』と慌てて映像を閉じ速報サイトへ戻る。同じように画面の前で一球ごとに息を飲んでいる野球好きも多いはずです。自分の力ではどうにもならない結果に勝手に振り回され、祈るように手に汗を握る…そんな理屈に合わない時間が、間違いなく私たちの日常に刺激を与えてくれます。

ドラゴンズファンの「推し活」が捗るコンテンツを

編集中のパソコン画面 (筆者提供)

 

中日ドラゴンズ公式チャンネル

【2026オールスター④】ヘッドコーチ就任で9回はあのレジェンドに託す⁉ #大野雄大 投手の第1戦に密着 #Dragons_Inside

プロ野球の応援もまさに「推し活」。試合の熱狂から選手の素顔まで、公式YouTubeの制作者として届けられるありがたい環境にいます。ドラゴンズファンの皆さんに、もっと日々の応援を楽しんでもらえるよう、これからも選手の魅力が伝わる映像を届けていきたいです。

2026年オールスター第2戦終了後(筆者提供)

新潟でのフレッシュオールスターから、東京・富山と続いた球宴。移動中に夢中でこのコラムを書いていたら、気づけば名古屋に到着する頃です。「iLiFE!」を聴きながら打ち進めたこのテキストも一旦ここで保存。この夏のライブの予定、調べてみようかな…?

文 岡田昌尚(フリーディレクター)

岡田昌尚

1986年2月1日生まれ。愛知県名古屋市出身。キー局制作会社で10年間勤務し、2021年4月中日ドラゴンズに入社。25年4月よりフリーで映像制作などを行う。

テレビ制作では、旅・バラエティ番組のADを経て、スポーツ番組を担当。2016年頃から長編ドキュメントVTRを制作するようになり、密着取材の経験を積んだ。中日ドラゴンズでは、未開拓であった動画コンテンツの制作・発信に従事。22年には球団初となるドキュメンタリームービーを制作した。最近ハマっているYouTubeチャンネルは『うじとうえだ』。

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