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高橋宏斗(ドラゴンズ)
9月下旬に差し掛かり、世間はシルバーウィーク明け。スポーツ界では愛知・名古屋を開催地とするアジア大会が本格的にスタートしているが、アスリートたちの全力を尽くして戦う姿が印象的だ。
筆者も野球競技の取材で日本vs.パレスチナを観戦したが、社会人野球の精鋭で構成される日本代表はもちろんのこと、パレスチナ代表が4回の1イニングを「0」に抑えた場面に感動した。実力で劣るのは仕方ないが、取れるアウトをしっかり取ることや、投手がストライクをしっかり投げられることの重要さを改めて思い知る現場であった。
翻って、中日ドラゴンズである。球団創設90周年イヤーを思うように過ごせず低迷したが、ファンはグラウンド上での動きをちゃんと見ている。いわゆる「消化試合」に入っているものの、各々がどうシーズンを締め括るか注目したい。本稿では9月18~23日の振り返り等を記す。
中日ドラゴンズ2026
◆本拠地最終戦を大勝、一方でビジターでは4戦全敗
・9月18日(金):●0-2 巨人
・9月19日(土):●1-14 巨人
東京ドームでのラスト2連戦。どちらも敗れたが、内容は対照的なものだった。初戦は金丸 夢斗が自身3カ月ぶりの白星を目指して熱投。8回まで巨人打線を3安打無失点に抑える。ただ、打線の援護も得られずに迎えた9回裏、走者を1人置いて泉口友汰にサヨナラ2ランを被弾。キャリア初の完投は無念な形で刻まれた。
2戦目はドラフト1位・中西 聖輝が後半戦初先発。速球は時折150キロを計測するも、初回から失点を重ね、4回途中5失点で降板。後を継いだ救援陣も相手の勢いを止められずに大敗。この敗戦をもって、チームのクライマックスシリーズ進出の可能性がなくなった。
・9月20日(日):◯8-5 広島
・9月21日(月):◯10-0 広島
本拠地『バンテリンドームナゴヤ』での最終シリーズ、広島に対し連勝を収めた。初戦は大野 雄大が2年連続2桁勝利をかけて先発。7回途中で3本塁打を浴び5失点を喫するも、味方の大量援護に守られて見事10勝に到達した。打線は細川 成也が決勝3ランを含む2本のアーチを架け、石川 昂弥と花田 旭にもそれぞれソロが生まれている。
続く第2戦は高橋 宏斗が先発。150キロ台中盤の速球を軸に7回4安打無失点。8奪三振で無四球と内容も抜群だった。打線は初回から得点を重ね、8月15日(巨人戦で11得点)以来の2桁得点をマーク。本拠地最終戦を大勝で締めている。
・9月22日(火):●3-7 横浜DeNA
・9月23日(水):●3-4 横浜DeNA
横浜スタジアムに移動しての横浜DeNAとの2連戦。残念ながら連敗を喫した。初戦はカイル・マラーが4回途中7失点の乱調。甲子園での前回登板で完封&4打点の大暴れを見せたが、2試合続けてとはいかなかった。
第2戦は点を取っては取られる展開となり、6回終了時で3-3の同点。ここから両軍無得点が続き、延長12回に突入。表の中日の攻撃は三者凡退で「0」。その裏、抑えの松山 晋也が満を持して投入されるも、戸柱 恭孝にサヨナラ被弾。ハマスタでの今季最終戦は壮絶な形で散った。
◆早くも来季への動き…。ドジャースから大砲ウォードの加入
中日は139試合を戦い、59勝78敗2分け。セ・リーグ4位に位置する。5位・東京ヤクルトとはゲーム差なし、6位・広島とは0.5ゲーム差と、順位決定は最後までかかりそうだ。今季も残り4試合。その一覧を出してみよう。
・9月25日(金)26日(土):vs.東京ヤクルト(神宮球場)
・10月1日(木):vs.広島(マツダスタジアム)
・10月3日(土):vs.東京ヤクルト(神宮球場)
見事に順位争いをする2チームとの対戦が続く。25日からの東京ヤクルト戦は今季最後の連戦になる。初戦は金丸が先発予定。今度こそ勝ってシーズンを終えられるか。10月3日の最終戦は相手のレジェンド左腕・石川 雅規が引退試合を迎える。特別な雰囲気になることが予想される中、竜ナインはどんな動きを見せられるか。
クライマックスシリーズの可能性が消滅してからも、選手起用や打順の組み方はほぼ変わらない。おそらく順位決定まではこの流れが続くだろう。どういう形であれ、全力を尽くしてもらえればと思う。
そして、早くも来季に向けての動きが明らかになった。MLBのドジャースからDFA(メジャー40人枠から外す措置)とされたライアン・ウォードが、中日に加入するとアメリカのメディアが報じた。この知らせには正直驚いた。
昨季はAAA級のパシフィック・コースト・リーグでMVPに輝き、今季4月にメジャーデビューした28歳の大砲ということに加え、何よりまだシーズンが終わっていない段階で、来季を見据えた新外国人獲得が表面化したことにも驚いた
期待感を胸に、残りのシーズンも見つめていこうと思える動きであった。
文:加賀一輝/写真:産経新聞社
加賀 一輝
1988年3月6日、愛知県生まれ。2016年~23年まで『スポーツナビ』にて編集・編成を担当。在職中に五輪・パラリンピックへの派遣、『Number』『文春オンライン』等への寄稿を経験。24年より独立。スポーツに関するライティング、編集、MCなど幅広く活動する。趣味は草野球で、1週間で20イニング投げることも。Xアカウント
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