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野球 コラム 2026年11月2日

【広島好き】「生まれ変わる」カープの未来を担う2026年ドラフト指名9選手

野球好きコラム by 大久保泰伸
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マツダスタジアム

10月22日にドラフト会議が行われ、カープは支配下枠6名、育成枠3名の計9選手の交渉権を獲得しました。

内訳は、支配下枠が投手3名、捕手1名、内野手2名、育成枠が捕手1名、内野手2名。大学生7名、社会人と独立リーグから1名ずつで、高校生の指名はゼロと、現在のチーム状態が如実に表れた現実的な指名となりました。

近年のカープでは異例とも言える事前公表なしで挑んだドラフトで、1位指名したのが亜細亜大学の山里 宝でした。

山里は、アマ球界でトップクラスの守備力を誇る内野手で、大学では3年春に2塁手として東都リーグのベストナインに選出されています。4年秋には遊撃手としてリーグ優勝に貢献し、最高殊勲選手と遊撃手部門のベストナインに選出されました。

7月に行われた『WCBC(ワールド カレッジ ベースボール チャンピオンシップ)』では、大学日本代表の6番・遊撃手として優勝メンバーになりました。

身長174cmと小柄ながら、大学通算10本塁打のパンチ力のある打撃も魅力で、新井 貴浩監督が「ウチで言うと梵(英心)に似ているタイプ」と、元新人王の名前を挙げた逸材は、手薄になった内野陣の即戦力として期待されています。

広島東洋カープ 2026 ベストゲーム

2位の西野 啓也も大学日本代表として『WCBC』に出場した捕手で、立命館大学では3年春から3季連続でベストナインに選出。

遠投120m、2塁送球タイム1.8秒台のスローイングが最大の武器ですが、4年春のリーグ戦では首位打者に輝き、『WCBC』の台湾戦では本塁打を放つなど、打撃面でも成長が期待できる選手です。

3位の野原 元気は最速152キロの速球に加え、縦に割れるカーブなど多彩な変化球を投げ分ける本格派右腕。

京都・塔南高校卒業時にはプロ志望届を提出するも指名漏れとなり、北山 亘基(現・北海道日本ハム)を輩出した京都産業大学に進学し、2年春には3勝、防御率0.70で関西六大学連盟の新人賞に当たる平古場賞を受賞しています。

その後は右肩故障に苦しみ、昨年冬には手術も経験していますが、高いポテンシャルで将来の主戦投手として期待されています。

4位の吉川 凌平はスリークォーターから最速156キロを計時した大型右腕で、千葉商科大学では3年春、秋と2季連続で防御率1点台をマーク。4年春は防御率2.03、4年秋は5勝、防御率0.89でリーグトップとなりました。

千葉・習志野高校時代は右肩痛もあり控えで、大学では全国大会出場こそありませんでしたが、恵まれた体格から繰り出す150キロ超の速球と切れ味鋭い変化球には、大きな将来性を感じさせる選手です。

5位の光弘 帆高は、強肩を生かした内野守備で東京六大学を代表する遊撃手。大阪・履正社高校では甲子園出場はありませんでしたが、府大会では今季ブレイクした福岡ソフトバンク・前田 悠伍(当時・大阪桐蔭高校)から2安打を記録。

明治大学では3年秋に打率.303をマークしてベストナインを受賞し、チーム5季ぶりとなるリーグ優勝に貢献しました。長打力も秘めた「守備職人」は、山里とともに二遊間のレギュラー候補として期待されています。

6位は、今ドラフトで唯一指名した社会人選手の森 煌誠です。徳島商高校時代は3年夏の甲子園に出場、U-18日本代表も経験し、最速149キロの速球で「川上 憲伸(元中日など)2世」の異名を取りました。

高校卒業後に入社したNTT東日本では、リリーフとして2年目に日本選手権、3年目は都市対抗に出場。力強いストレートとスプリットのコンビネーションが武器の本格派右腕です。

育成1位の車谷 仁(BCL・茨城)は攻守にハイレベルな独立リーグ屈指の遊撃手、2位の田代 旭(筑波大学)は花巻東高校時代に佐々木 麟太郎(現・マーリンズ傘下)とともに中軸として春のセンバツ出場を果たした捕手、3位の皆吉 海翔(長崎国際大学)は内外野をこなすユーティリティーで、大学では副主将も務めた選手です。

シーズンの地元最終戦後のセレモニーで、新井 貴浩監督が「来シーズン生まれ変わる」と宣言したオフの第1歩と言えるドラフト。この中から、チームの主力となる選手が何人出てくるのか、注目しましょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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