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モンテロの球団通算9000号
6月10日の埼玉西武戦でモンテロが球団通算9000号となる本塁打を放ちました。2点を追う9回、2死一塁の場面で代打として登場し、起死回生の一発となりました。
試合はサヨナラ負けとなってしまいましたが、試合後のモンテロは「メモリアルなアーチを打ったこと、ドミニカ人として打てたことはとてもうれしい」と、異国の地で球団史に名を残した喜びを噛み締めていました。
球団創設の1950年の3月16日、福山での中日戦で、白石勝巳が球団1号本塁打を放って以来、レジェンドと呼ばれる選手から、意外とも思える選手などが積み重ねてきた、カープ球団の節目の本塁打を今回は調べてみました。
9000号のモンテロはドミニカ共和国出身の選手ですが、球団の外国人選手では3人目の節目の本塁打となりました。
カープで初めて外国人選手が節目の本塁打を記録したのは2000号を放ったジム・ヒックスで、1974年7月4日、札幌円山球場での巨人戦でした。ヒックスはエンゼルスなどのMLBでもプレーした外野手で、NPBでは2年間で33本塁打を記録しています。
2人目は6500号を放ったアンディ・シーツで、2004年8月7日、広島市民球場での中日戦で記録しています。パドレスやエンゼルスなど、MLB5球団でプレーしたシーツは、内野守備の名手として期待された選手でしたが、日本では4番も任されるなど打撃面で進境を見せ、カープでの2年間で48本塁打を記録。その後は阪神に移籍して3年間プレーしてNPB5年間で95本塁打をマークしました。
球団で節目の本塁打を最も多く記録した選手は、やはり球団史上最多本塁打の『あの人』でした。NPB史上でも4位の記録である通算536本塁打を放った「ミスター赤ヘル」山本浩二は球団通算2500号、3000号、4000号と、節目の本塁打を三度記録しています。
1977年9月23日、広島市民球場でのヤクルト戦で2500号を放つと、1980年8月14日、平和台球場での阪神戦で3000号を記録。この2本を放ったシーズンは、いずれも44本塁打を放ち、1980年は自身初となる本塁打、打点の二冠王に輝いています。
そして、現役最後のシーズンとなった1986年、10月13日の神宮球場でのヤクルト戦での球団通算4000号は、自身の公式戦最終打席に放った一発でした。
球団節目の本塁打を複数回、記録した選手がもう1人。5500号と7000号を放った前田智徳です。5500号は1998年5月13日、神宮球場で行われたヤクルト戦で、7000号は2008年3月29日、ナゴヤドームで行われた中日戦での本塁打でした。
「孤高のサムライ」と呼ばれて現役通算2119安打を記録した前田ですが、実は本塁打にこだわりを持っていたのは知る人ぞ知る話で、アキレス腱断裂後、自身唯一となる全試合出場を果たした2005年には、自己最多となる32本塁打をマークし、23年間の現役生活では通算295本塁打を記録しています。
その他の節目の本塁打では、1500号が山本一義(1969年10月9日阪神戦、甲子園)、3500号が高橋慶彦(1983年9月7日大洋戦、広島市民球場)、4500号が小早川毅彦(1991年4月18日阪神戦、広島市民球場)、6000号が緒方孝市(2001年8月2日横浜戦、広島市民球場)、8000号が鈴木 誠也(2017年5月31日埼玉西武戦、メットライフドーム)と、球団史に名を残すスター選手が記録しています。
球団通算5000号を放った山田和利は、長嶋清幸とのトレードで音重鎮とともに中日から移籍した選手で1995年4月22日、横浜スタジアムでの横浜戦で記録。広島、中日での12年間の現役生活で通算22本塁打の選手で、2025年に癌のため60歳の若さで死去しましたが、近年は俳優の山田裕貴の父親としても知られていました。
7500号の堂林 翔太は、2013年8月2日、神宮でのヤクルト戦での記録ですが、この前年に当時の野村謙二郎監督にレギュラーに抜擢され、全試合に出場して当時のチームのシーズン最多記録となる150三振を記録して話題になりました。
そして8500号を記録したのが、昨年限りで現役引退した長野久義。FA移籍した丸佳浩の人的補償で移籍し、20年9月22日に記録しましたが、東京ドームでの古巣・巨人戦でのある意味、因縁の一発となっています。
文:大久保泰伸/写真:産経新聞社
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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