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野球 コラム 2026年5月10日

松井裕樹、新たな調整法でメジャー3年目へ

MLBコラム by 山田 結軌
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松井裕樹(パドレス)

サンディエゴ・パドレス松井 裕樹投手(30)は、チームの38試合目で今季初出場した。2月19日のライブBP登板で左内転筋を負傷。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)も辞退していた。

メジャー3年目の初マウンドは、5月8日(日本時間9日)のカージナルス戦で2回2/3、38球を投げ3安打無失点。日々の調整方法を変更して、メジャー3年目に臨んでいる。

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「オフからやっていないです。50メートルくらいは投げるけど、昨年のような80メートルまでは投げていません」

松井は試合前練習で遠投をやめた。昨季までは、チームメートのジェイソン・アダム投手(34)との遠投が日課だった。左中間フェンスの手前から、ライト線までの長い距離を投げていた。体を大きく使い、強く投げる出力をキープするための大切な練習メニューだった。

1年目にはシーズンを通した疲労の軽減のため、遠投をしない時期もあった。しかし、いざ試合のマウンドで思ったようにボールに力が伝わらなかった反省から、練習中から100%の出力を出すことの重要性を認識。遠投は欠かせないルーティーンになった。

昨年のシーズン終了時にフォームなどを分析。オフの練習方法を練り直す際に遠投をメニューから除外した。

捕手に向かい、体重移動で並進する際に顔や上半身が上を向くような癖がついてしまっていた。フォームの安定性、制球力の向上を目的にキャチボールでは低く、強いボールを投げる練習方法にシフトした。

さらに年間を通じた運動量の管理もある。遠投で一定の出力を維持しするキャッチボールは、当然疲労も蓄積する。

「毎日遠投をするとワークロード(肩や肘の負荷)は多過ぎる。それでさらに試合でマウンドに行く時は(準備のために)ブルペンでも投げる。ワークロードの総量が多い。リカバリーとパフォーマンスの両面を見ています」

遠投をせず短い距離でキャッチボールする松井

メジャーでの過去2シーズン連続で60試合登板を達成しているタフネス左腕だ。今季初登板では、いきなり2度の回またぎで38球、2回2/3のイニング数はメジャー移籍後最長だった。

ブルペンでの役回りとしては、勝利継投は基本的には担わない。だが、勝ちパターンの投手が連投などでこの試合では、起用できない、という試合がある。そのタイミングが松井としてはチャンスだ。

「じゃあ、6回でリードしている状況でいってみようか、となって、結果を出せるか」と出番をイメージする。巡った登板機会で好結果と内容を示すことができるか。松井本人が十分に心得ている。

ブルペンでの序列を上げて、勝利パターンのリリーフを任されることが目標の1つ。今は、どんな点差、どんな役割も無失点を続けるために投げるだけだ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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