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野球 コラム 2026年5月29日

吉田正尚、若手のホープが復帰するまでに求められる結果

MLBコラム by 山田 結軌
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打撃練習での吉田

限られた出場機会だが、少しずつ手応えがある。ボストン・レッドソックス吉田 正尚外野手(32)は自身のスイングとアプローチに上向いていると感じている。

「ここ数試合に関しては、ハードコンタクトというか、しっかり(バットの)芯でとらえて、コースなりに打ち返せているかなと思っています」

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吉田が出場機会を得るチーム状況がある。左翼のレギュラー、ロマン・アンソニー外野手(22)が右手首を痛めて、負傷離脱中だ。チームメートのケガは、くしくも吉田としてはチャンス。もちろん仲間のケガは、喜ぶべきことではないが、客観的な事実として吉田にはDHや左翼での出場が巡っている。

「普通に考えると外野で、序列的には下でしたので僕自身。(アンソニーの負傷離脱で)そこを1個上がるかな、という気持ち。そこで最初の何試合かで結果が出なかったのは自分的にも痛かったな、と。ここでしっかり(レギュラーに近い立場を)つかめればという思いでしたけれども、力みもあったり、打たなければいけないというのが強過ぎて…。結果が出なかったのは痛かったですね」

アンソニーが離脱してからチームの17試合中、11試合でスタメン、打率.184、出塁率.220の成績だ。5月7~8日のレイズ戦で合計7打数ノーヒット。吉田のいう「痛かった」という思いもうなずける。

「ここで一気に(首脳陣に)見せつけないと、という気持ちはありました。そういうのは多少なりともありました。チャンスというか、ここで自分の力を出したいとは思いました」

いつも冷静で自分のやるべきことに集中するマインドでも、自然と力が入った。

「(他の外野手が)ケガをして(自分の)チャンスが増える、出場機会が増える。チームが勝つために結果を出す。全部がいい方向にいけばよかったのですけれども」

打撃練習前の吉田.

だが、過ぎたことは仕方がない。次の出場に向け、今ある好感触を結果に直結させなければいけない。アンソニーは5月26日にようやく素振りを再開。同28日時点でティー打撃を行い、リハビリの段階を進めている。

昨季、21歳時点で今季から2033年までの8年1億3000万ドル(約207億円)の大型契約を結んだ期待の若手は、復帰した際には左翼のレギュラーとして起用されることが確実だ。

現在、「1番・左翼」のデュランがDHに回れば、吉田の出場は減る。捕手のギャスパーも打率.326とハイアベレージを残し、DH枠のライバルになり得る。しかも、両打ちなので先発投手の左右を問わず、チームとしては起用しやすい選手だ。

「ランナーがいない時にしっかりチャンスメークして、ランナーがいる時にかえす、進塁打といった何かつながる、内容のある打席をしっかり送っていきたいなと思います」

チームは23勝32敗でア・リーグ東地区最下位。巻き返しの時間は、あと107試合ある。吉田は勝利に貢献し、存在感を高め、出場機会をつかむ戦いが続く。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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