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野球 コラム 2025年6月14日

山本由伸、前半戦の正念場

MLBコラム by 山田 結軌
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試合直前、ブルペンで投球練習をする山本

エース対決を落とした。ドジャースの山本由伸投手(26)は現地6月13日(日本時間14日)、ジャイアンツ戦に先発。4回2/3で102球を投じ、6安打5失点。メジャー移籍後、ワーストの5四球を与えた。試合は2−6で敗戦し、山本は5敗目(6勝)を喫した。

一方でジャイアンツのローガン・ウェブは7回2安打2失点で6勝目(5敗)を挙げた。通常の中5日の登板間隔なら、次回先発は19日(日本時間20日)のパドレス戦。同地区のライバルとのマッチアップが続く、前半戦の正念場を迎える。

「なかなか狙ったところに投げられず、走者をためてしまった。一発を打たれましたけど、その前に四球で走者をためてしまったところが反省点かなと思います」

3回には際どいコースをボール判定されるなど、3四球。シュミットに2号満塁本塁打を浴びた。

「点の取られ方もすごく悪かったですし、1球1球の内容も納得いくものではなかった。早く調子を戻して、いい投球をしていこうと気持ちを切り替えようと思っていたんですけど、修正できずに最後までいい投球ができませんでした」

試合後の会見。米メディアからは、登板間隔への質問が出た。前時点でのデータでは今季、中5日で防御率3.74に対して、中6日以上では同0.90と明らかな差がある。中6日になれば、もっと調整で修正できることはあるか。いずれも山本の疲労を懸念した意図だった。

ブルペンでの準備が終わり、仲間とタッチを交わす山本

「5日間ですごくいい感じに過ごせていると思いますし、そこは全く問題ないと思います。(中5日と中6日)そこが問題とは思っていないです」と、登板間の日数と投球内容との結びつきを否定した。この日からホーム10連戦。先発投手の数的に次回も中5日でまわらなければいけない。そして、相手は同地区ライバルのパドレスだ。

「基本的には体調よく、ここまでくることができていますし、休みも取りながら、練習もたくさんしながら充実した日々は過ごせています。試合の内容がよかったり悪かったりがすごく目立つんですけど、より安定してチームに貢献していけるように練習をたくさんして、きょうはダメでしたけど、次の試合に向かって前向きにやっていければと思います」

昨季は右上腕の負傷で約2カ月半、離脱した。今季はプレーオフを含めたフルシーズンで先発陣の中心を務めることがミッションだ。エースとして、2度連続の背信投球をするわけには、いかない。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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