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野球 コラム 2025年2月26日

ダルビッシュ、メジャー14年目の“意外な”テーマとは

野球好きコラム by 山田 結軌
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ダルビッシュ有投手

メジャーに移籍して14シーズン目。パドレスダルビッシュ有(38)は静かに日々を過ごし、順調に調整を進めている。2月24日、シミュレーションゲーム(実戦形式の投球練習)に登板。2インングを想定し、打者8人で2安打されるも3三振を奪い、最速は96マイル(約154キロ)をマークした。

「球も走ってましたし、コントロールも全体的に良かったのでいい日だったと思います」

1人のレジェンドがダルビッシュを支えている。球団アドバイザーを務める野茂英雄さん(56)だ。もちろん、球団に広く意見を伝える立場の役職だが、とりわけダルビッシュや松井裕樹投手(28)の練習を近くで視察している。

「前回のライブBP(2月19日)でスプリット以外の球が全部同じように出てくると、リリースが。スプリットのときだけ『スプリット』って(球種が打者に分かるように)出てくる(リリースされている)から、こういうふうに握りこうやってこういうふうにリリースしたほうがいいよっていうのを教えていただいていた」

野茂さんは投手の癖を見抜き、選手に助言している。松井裕樹も、ライブBPの際に牽制時と投球のときに出ている癖を伝えらえたという。そもそも、ダルビッシュの場合、数多くある球種の中でスプリット以外は投球フォームとリリースに違いがないことがかなりハイレベルだ。

「最近はすごく筋肉の状態としてもいい状態ですね。ちょっとキャンプに入ったときは、その前に体調を崩したこともあって、体重もなかなか戻らないしいろんなとこがあったんですけど、今はそれで良くなってきました」
次回の実戦はオープン戦での登板が見込まれる。長いキャリアになり調整ペースは心得ている。調整方法こそ、シーズンごとやあるいは日々アップデートされ、改善と向上のために探求を惜しまない姿勢がある。そんなダルビッシュのメジャー14年目のテーマとは。

「なんだろうなあ。チームメートともう少し話す、っていうね」。そういうと少し笑った。「僕はけっこう一人で自分のことをバーってやるタイプなので、もうちょっと(周囲と)コミニュケーションを取っていきたいなと思っていたので、それぐらいですね」。かといって、単独行動をしているという意味ではない。これまでもチーム最年長として、チーム全体や若手投手陣を気にかけ、声をかけてきた。ナ・リーグ西地区は昨季のワールシリーズ覇者のドジャースが地区優勝の最有力候補。だが、マチャドタティスJr.らスター選手が数多くいるパドレスは対抗馬にふさわしい。投手陣では、昨季14勝のシースとダルビッシュが先発の核を担う。来たるべきシーズンに備え、ダルビッシュは着実に勝つ準備を進めている。

MLB(メジャーリーグ)

(文・山田結軌=MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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