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野球 コラム 2026年5月17日

今永昇太、データに現れない村上宗隆のすごさを語る

MLBコラム by 山田 結軌
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村上と話す今永

シカゴをホームにしているカブスとホワイトソックスの3連戦が、5月15日(日本時間16日)からスタート。今永 昇太投手(32)の先発予定はない。日本のファンは村上 宗隆選手との対決を望むが、当の今永は即答で対戦希望を否定した。

「対戦したくないですよ(笑)。彼の(ホワイトソックスとの)契約金には、僕が(DeNA時代に)打たれた本塁打の分も入っているはずなので(笑)。できれば対戦したくないです」

メジャーリーグ中継2026

2人の日本球界時代の対戦成績は、通算52打席で村上が打率.302、43打数13安打、6本塁打、11打点、OPS 1.167、9四球は9、11三振。

今永の記憶通り、後輩スラッガーに分があった。村上はオフの移籍時に速球に弱い、などのネガティブなデータが米メディアで伝えられた、日本で対戦していた今永にその印象はあったのか。

「いや、ないですね」と即否定。そして、今永独特の感性が村上の脅威を語った。

「それは、たまたまそこが打てていなかったのかも。投手が感じるフィーリング、紙一枚(データ・スカウティングレポート)で感じるフィーリングは全然違う。じゃあ、内角高めに投げたらいいのか、といったらあの構え、あの懐の深さでインコースは投げにくい。もちろん死球もダメですし、その紙一枚で表せないすごさは、彼にはあると思います」

握手を交わす村上と今永

普段、ミーティングなどで用意されるデータや対策法がプリントされた用紙だけでは、測れない打者が持つ空気。今永は直接対決してきたからこそ、語る村上のすごさには説得力がある。メジャー1年目で戦うスタイルそのものは、日本で見てきた姿と同じに映っている。

「日本時代から変わらないですよ。米国で変わらないというのが一番すごい。僕は色々(投球スタイルを)変えていますから。誠也とか、ムネとか彼らの中では色々変えているでしょうけど、僕からは変わっているように見えない。自分のポテンシャルを出している。それが通用している。それが一番かっこいいと思うので、うらましいです」

過去の日本選手が、メジャー移籍時、1年目は適応に時間がかかり、苦戦してきた歴史がある。もちろん、村上も打撃フォームに工夫を凝らし、日本時代とは投球フォームの違うメジャー投手たちに順応するために試行錯誤の日々を続けている。

しかし、先輩の今永としてはホームランバッターとして、パワーヒッターとしてのスタイルはそのまま、という意味合いだろう。長打を求められる打者として、チームの期待に応え続けている姿に感心している。さらに、試合以外でも村上の立ち振る舞いにも、敬意を抱く。

「練習をみていて、村上選手がどこにいるか分からないんですよ。それくらいチームに溶け込んでいる。通訳もそばにつけていないですし、そこが一番僕も見習わないといけない」

次回、シカゴ対決は8月17日からの3連戦。今永は今季、ここまで9試合で4勝3敗、防御率2.32と好調をキープしている。2人の対決をシカゴのファンは心待ちにしているはずだ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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