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野球 コラム 2024年10月26日

ドジャース、フリーマンのワールドシリーズ史上初のサヨナラ満塁本塁打で先勝。シリーズの鍵を握るのは第2戦先発の山本由伸

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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山本由伸(ドジャース)

ヤンキースとドジャースによる東西ヘビー級タイトルマッチとなった、今年のワールドシリーズは、期待に違わぬ幕開けとなった。

先発のゲリット・コールとジャック・フラハティが、珠玉の投手戦を展開するなか、目下絶好調のジャンカルロ・スタントンが、6回に逆転2ラン弾を放ったかと思えば、8回裏にはワールドシリーズ初出場を果たした大谷翔平が、右翼フェンス直撃の二塁打を放ち、その後のムーキー・ベッツによる同点の犠飛を呼び込んだ。

最後はドジャースが1点を追う状況で、10回裏に二死満塁からフレディ・フリーマンが、サヨナラ満塁本塁打を放ったのである。ちなみに、ワールドシリーズでのサヨナラ満塁弾は、MLB史上初の快挙。

『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、ポストシーズン全体で見ても、MLB史上2例目のこと。また、同記者によると、ワールドシリーズで先行されているチームが逆転サヨナラ本塁打を放ったのは、今回が3例目とのことである。

なお、『MLB.com』によると、「ベスト・オブ・セブン(7試合制4戦先勝)のポストシーズンのシリーズで、第1戦を制したチームは191回中125回(65%)そのシリーズを制して」おり、「ワールドシリーズでは、1995年以降、(第1戦で勝利したチームは)29回中23回(78%)そのシリーズを制覇している」とのこと。

また、「現行の2-3-2方式(上位シードの本拠地で第1・2・6・7戦を行い、下位シードの本拠地で第3戦から第5戦を行う)で第1戦を制したチームは、101回中68回そのシリーズを制覇している」とのこと。

歴史的な殊勲の一発を放ったフリーマンは、試合終了直後、バッテインググローブをしたまま応えた、オンフィールドのインタビューで、自身が起こしたことについて、「言葉にならないよ。この様な瞬間に、期待に応えることができたのは、5歳の頃、裏庭で夢見ていた様なことなので、それが現実となったのはとても素晴らしいこと」と述べている。

さて、ヤンキースのコールが先発登板した試合での先勝に成功したドジャース。これで、山本由伸に先発マウンドを託す第2戦で、シリーズ2連勝スタートを目指すことになったわけだが、『MLB.com』は、今後のシリーズのみどころの1つとして、第2戦で先発登板する山本に注目している。

現地日曜がオフであるとはいえ、恐らく第4戦にブルペンゲームが控えており、第3戦で先発登板するウォーカー・ビューラーも、輝きを放つことはあったが、現時点では完全に信頼を置ける状況ではない。

そのため、なるべくブルペンを疲弊させたくないなか、「果たしてヤマモトが、例えば2回の様な序盤にトラブルに陥った際、デーブ・ロバーツ監督は、ヤマモトに状況の打開を委ねるのか、あるいは直ぐに継投するのか?」と疑問を呈した上で、「ヤマモトが、オフシーズンに契約した際に期待した選手そのものであるならば、ドジャースにとっては大助かりだ」としている。

ルーキーの山本は、今年のレギュラーシーズンでは現地6月7日のヤンキース戦で先発登板しており、この初顔合わせではスター軍団に対し7回2安打無失点、7奪三振無四球の快投でチームによる延長での勝利に貢献している。

この際、ジャッジに対しては2塁打を打たれるなど、2打数1安打1四球としたものの、スタントンに対しては、3打数無安打2奪三振と相手を圧倒している。なお、フアン・ソトはこの試合に出場しておらず、山本にとってはこのワールドシリーズがソトとの初顔合わせとなる。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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