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野球 コラム 2024年10月1日

パドレス優位とされる中、ブレーブスにチャンスはあるか。ナ・リーグ ワイルドカードシリーズ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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パドレスvs.ブレーブス

現地9月30日にレギュラーシーズンの全日程を終了したMLBは、現地10月1日(日本時間2日)から早くもワイルドカードシリーズでポストシーズンが幕を開ける。

最後まで混戦となった3チームによるナショナルリーグのワイルドカード争いは、現地月曜に行われたブレーブスとメッツのダブルヘッダーで、スイープが発生しなかったことで、ブレーブスが第5シード、メッツが第6シードに入り、ダイアモンドバックスが涙を飲む形で決着した。

これにより、ワイルドカードシリーズは、サンディエゴで第4シードのパドレスと第5シードのブレーブスが対戦し、ミルウォーキーで中地区王者のブルワーズと第6シードのメッツが対戦することとなった。

勝ち抜けるとディビジョンシリーズでドジャースと対戦することになるパドレスとブレーブスのシリーズは、優位に立つパドレスの牙城をナ・リーグで最後にプレーオフ行きの切符を掴み取ったブレーブスが崩せるのか、という構図となる。

レギュラーシーズン後半に限っては、43勝19敗とMLB最強だったパドレスは、ホームアドバンテージに加え、比較的早い段階でポストシーズン進出を決めたため、このシリーズに合わせて調整することができている。

先発ローテーションは初戦からマイケル・キング、ジョー・マスグローブ、ディラン・シースを並べつつ、ダルビッシュ有をブルペンで待機させるという盤石の布陣を敷いている。ちなみにディビジョンシリーズ進出の場合、ダルビッシュは先発ローテーションに加わる予定だ。

対するブレーブスは、ナ・リーグ投手3冠を獲得し、事実上シーズン終了後のサイ・ヤング賞受賞を決めているエースのクリス・セールが、前述したダブルヘッダーを前に戦線を離脱する、まさかの事態に直面した。

加えて、そのダブルヘッダー初戦で先発登板したスペンサー・シュウェレンバックと、現地土曜に先発しつつ、ダブルヘッダー第2試合で救援登板したレイナルド・ロペス、そして日曜の試合で先発登板したチャーリー・モートンは第1戦に起用できない苦しい状況にある。

恐らくこのシリーズ初戦は、スケジュールを前倒ししてマックス・フリードに先発マウンドを託すか、ブルペンデーにするかの二択になると思われるが、そのブルペンもクローザーのライセル・イグレシアスが、ダブルヘッダーの2試合に続けて登板するなど、コンディション的に厳しい状態にある。

そんな中、安打製造機ルイス・アラエスに始まり、言わずと知れたスーパースターのフェルナンド・タティスJr.、今季突如として長打力を開花させたジュリクソン・プロファー、大黒柱のマニー・マチャド、新人王候補のジャクソン・メリル、そしてポストシーズン通算44試合と経験豊富なベテランスラッガーのザンダー・ボガーツと続くパドレスの強力打線を相手にロースコアの試合を展開するのは、かなりの難題と言わざるを得ない。

以上のことから、このシリーズはパドレスの2連勝という一方的な展開が、可能性として最も高いように思われるが、野球ファンがMLBのプレーオフで下位シードの快進撃を目の当たりにしたのは、わずか1年前のことである(昨季は第5シードのレンジャーズと第6シードのダイアモンドバックスがワールドシリーズ進出を果たした)。

このポストシーズンにおいて、机上の論理にはない何かが引き金となってアップセットが起こるとしたら、シチュエーション的にこのシリーズがそれに相応しいような気がする。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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