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野球 コラム 2023年10月19日

ダイヤモンドバックスの若手右腕は、4試合で15本塁打のフィリーズを止められるか。ナ・リーグ チャンピオンシップシリーズ

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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第3戦 ダイヤモンドバックスvs.フィリーズ

ナショナルリーグ チャンピオンシップシリーズ(NLCS)は、2シーズン連続でのワールドシリーズ進出を狙うフィリーズが、本拠地シチズンズバンクパークのホームフィールドアドバンテージを大いに活かして2連勝を飾り、勢いを持ってアリゾナでの第3戦に臨む展開となった。

シリーズ最初の2試合で、本塁打の雨を降らせたフィリーズ打線は、打線一丸となって勢いに乗っており、中でもポストシーズンに入って当たりの出ていなかったリードオフのカイル・シュワーバーが、3本塁打とお目覚めモードになったことで、完全にラインナップに穴がない状態が出来上がっている。

ちなみに、フィリーズはこのポストシーズン直近4試合で計15本の本塁打を放っているが(その多くがソロ弾なのが特徴的)、『MLB.com』によるとこれはポストシーズンにおける連続した4試合の歴代最多本塁打記録とのこと。

また、フィリーズは、ザック・ウィーラー(第1戦で6回3安打2失点)と、アーロン・ノラ(第2戦で6回3安打無失点)の先発2枚看板に加え、ブルペンも安定したパフォーマンスを見せている(2試合合計6回1失点)。

そして、第3戦ではポストシーズンでキャリア通算7試合に登板し(うち先発5試合)、3勝0敗1セーブ、防御率1.16と(このポストシーズンは2試合に先発登板し、1勝0敗、防御率1.04)、こちらも無類のソリッドさを発揮しているレンジャー・スアレスが先発する見通しとなっているだけに、ここで一気に王手をかけそうな雰囲気を漂わせている。

一方、ザック・ギャレンとメリル・ケリーの先発ローテーション2枚看板で連敗を喫する苦しいスタートとなったダイアモンドバックスは、負ければ後がなくなる本拠地チェイスフィールドでのシリーズ第3戦では、若手右腕のブランドン・ファートに先発マウンドを託すことになる。

ファートはドジャースとのディビジョンシリーズ第3戦で先発し、4回1/3を投げて2安打無失点と好投しており、それはそれで心強い好材料ではあるが、主軸が揃って著しい打撃不振に陥っていたドジャースと、打線のどこからでも本塁打が飛び出す今のフィリーズ打線とでは、簡単な比較対照にはなり得ないだろう。

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