【ハイライト動画あり】U-18ワールドカップに挑む高校日本代表「侍ジャパンU-18」、大学日本代表と壮行試合

前田悠伍投手（大阪桐蔭高）

夏の甲子園の熱狂も冷めやらぬまま、台湾で8月31日（木）に開幕する『WBSC U18ベースボールワールドカップ』に出場する高校日本代表（侍ジャパンU-18代表）。この日は壮行試合で、7月の日米大学野球大会でMLB予備軍を相手に敵地で優勝を飾り、史上最強と呼び声の高い大学日本代表と東京ドームで対戦した。

本番の国際舞台へ攻守両面でディテールをブラッシュアップしたい高校日本代表は、序盤から毎回投手を交代する大学日本代表を相手に、初回と2回は連続して安打で走者を出すも、攻撃が単発に終わる。一方、先発左腕の前田悠伍（大阪桐蔭）は毎回走者を出しながらも、変化球で相手打者のタイミングをずらす技ありの投球を見せ、2回を無失点に抑える。

試合が動いたのは4回。大学日本代表は前の回からマウンドに上がった高校日本代表2番手の森煌誠（徳島商業）を攻め、一死から連打で1・3塁の好機を作ると、7番・渡部聖弥（大阪商業大学）の犠飛で先制する。ここで高校日本代表の馬淵史郎監督はマウンドに3番手の矢野海翔（大垣日大）を送るも、2者連続で長打を許し、3点を追う状況となる。

続く5回は大学ナンバーワン左腕、細野晴希（東洋大学）が最速158キロに達するフォーシームで、高校日本代表打線を圧倒しスタンドを沸かせると、その裏の攻撃では5番・上田希由翔（明治大学）が、安田虎汰郎（日大三）から2ラン本塁打を放ち、大学日本代表が5-0とリードを広げる。

結局、試合は貫禄を見せた大学日本代表が8回に3点を加え、8-0で勝利。一方、高校日本代表は世界と戦うにあたり、実戦でのWBSC公式球や木製バットの使用に加え、ドラフト候補が多数いるスター軍団相手に貴重な9イニングを経験した。

◆試合結果
高校日本代表｜0 0 0 0 0 0 0 0 0｜0
大学日本代表｜0 0 0 3 2 0 0 3 X｜8

◆投手

・高校日本代表：前田悠伍、森 煌誠、矢野海翔、安田虎汰郎、木村優人（霞ヶ浦）、東恩納 蒼（沖縄尚学）、高橋煌稀（仙台育英）

・大学日本代表：下村海翔（青山学院大学）、草加 勝（亜細亜大学）、武内夏暉（國學院大學）、上田大河（大阪商業大学）、細野晴希、岩井俊介（名城大学）、木村 仁（九州共立大学）、古謝 樹（桐蔭横浜大学）、蒔田 稔（明治大学）、常廣羽也斗（青山学院大学）