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チャイニーズ・タイペイ vs. オランダ
「2023 WORLD BASEBALL CLASSIC」(以下WBC)は大会4日目に入り、1次ラウンドのプールAは早くも佳境を迎え、2連勝のオランダが準々決勝進出を懸け、前日に大会初勝利を挙げて勢いに乗る地元チャイニーズ・タイペイと対戦した。
試合はいきなり動きを見せる。先攻のオランダはチャイニーズ・タイペイ先発の技巧派右腕・黄子鵬を攻め、一死2・3塁とすると、4番ディディ・グレゴリウスのレフト前へ運ぶ適時打で先制に成功。その後も二死1・3塁と追加点の好機が続くも、ここは黄が踏ん張り、最少失点で切り抜ける。
しかし、ハイアーは2回も引き続き制球が定まらず、一死満塁のピンチを招くと、林立に同点の適時打を許す。オランダはここでデレク・ウエストに継投。一死は奪うも、二死満塁から前夜本塁打を放っている張育成に満塁弾を浴び、スコアはチャイニーズ・タイペイの5-1と変わる。
一方、チャイニーズ・タイペイはその裏、制球の定まらないオランダ先発のラース・ハイアーに対し、二死満塁とチャンスを作ると、打席には前夜の試合で3ラン本塁打を放っている吉力吉撈・鞏冠が入るも、ここは右飛に倒れる。
オランダは3回に1点を返すも、チャイニーズ・タイペイの勢いは止まらず、その裏の攻撃で無死満塁とすると、犠牲フライ、セーフティスクイズと、あの手この手で得点を重ね、序盤を終えた時点で、7-2とリードすると、4回には長打2本で1点を追加する。
試合はこの後、打って変わってスコアボードに0が並ぶ展開となり、8-2のまま8回に突入。ここでオランダが二死1・2塁から連打で2点を返し、ようやく追撃態勢に入る。しかし、チャイニーズ・タイペイは8回裏に林の適時打でオランダの追い上げムードを挫くと、9回はオランダをソロ弾の1得点に止め、9-5で快勝した。
この結果、プールAは残りわずか2試合ながら、様々な可能性が残る混沌とした状況となった。
◆試合結果
オランダ |1 0 1 0 0 0 0 2 1|5
チャイニーズ|0 5 2 1 0 0 0 1 X|9
・タイペイ
◆順位表
1位 2勝1敗 チャイニーズ・タイペイ、オランダ
3位 2勝2敗 パナマ
4位 1勝2敗 キューバ、イタリア
◆3月12日(日)
・13:00 チャイニーズ・タイペイvs.キューバ
・20:00 オランダvs.イタリア
J SPORTS 編集部
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