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野球 コラム 2022年12月28日

レッドソックス・吉田正尚、123億円入団に求められる数字は

野球好きコラム by 山田 結軌
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レッドソックス入団会見で笑顔を見せる吉田正尚

5年9000万ドル(約123億円)でレッドソックスと契約を結んだ吉田正尚外野手(29)のメジャー1年目。どんな成績なら“合格”といえるだろうか。日本球界最高打者が残す数字は、いかほどなら及第点となるのか。

・出塁率 .350
・打率 .280
・本塁打15

仮にこの基準をクリアしたならば、メジャー1年目の選手としては“十分”といえるのではないだろうか。つまり、今のメジャーの世界で平均年俸1800万ドル(約24億円)の選手に求められる基準がこのあたりか?と筆者の個人的な感覚としてある。

「任されたポジションで自分の役割というか、今まで日本でやってきたように強くボールをコンタクトしていくことはどの打順でも変わりない」

入団会見で吉田は、1番打者での起用について、そう答えた。レッドソックスは、ムーキー・ベッツ外野手(30)が2020年にドジャースへ移籍して以降、リードオフマンが定まっていない。そこに出塁率の高い吉田が入れば、打線のキーマンになる、との期待がある。

「NPBからメジャーへの適応の目安になるのは、三振率だろう」

代理人を務め、レッドソックスから大型契約を勝ち取ったスコット・ボラス氏(70)は吉田の選球眼と打席での忍耐力を評価。オリックスで100試合以上出場した、2018年以降で5年連続、出塁率4割超えを誇る。メジャーでは出塁率 .350で高い部類とされ、一流打者へ一つのハードルだ。さらに2020-22年の3シーズンの三振数は29、26、41と驚異的に少ない。

一般論として日本選手のメジャー移籍1年目は、日本時代の成績より数字は落ちる。これは近年、筒香嘉智(ブルージェイズ3AからFA)や秋山翔吾(現広島)らが苦戦したことばかりではなく、松井秀喜(ヤンキース)らレジェンド選手も“日本の数字そのまま”というわけには、いかなかったからだ。打者に限ったことではなく、投手も移籍初年度に日本時代と同等、もしくは好成績を残した選手はほとんどいないのではないだろうか。

とりわけ野手が苦戦する場合は、投手のレベルが上がる、平均球速が速いなど複合的な理由はある。それ以上に一定の適応期間が必要、ということだ。吉田が1年目に成功するか否か。それは、調子に関わらず、チームが安定的に吉田に打席数、出場機会を与えるかに懸かっている。

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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@YamadaSANSPO

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