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大谷翔平、リアル三刀流
エンジェルスの大谷翔平が今季マウンド上で課題にしていた制球難を完全に払拭し、二刀流スターとして投打の両方でアンタッチャブルな存在になりつつあることを印象づけた。
現地5月11日(日本時間12日)に敵地ミニッツメイドパークで開催されたアストロズ戦で、2番・投手で先発出場し、今季5回目の登板を果たした大谷は、投手として7回を投げ、4安打1失点、10奪三振1四球と快投した。打者としては4打数1安打とし、8回からは打線に留まるため右翼の守備についた。
地元紙『オレンジカウンティレジスター』は、同日付で電子版に「ショウヘイ・オオタニの珠玉は、エンジェルスのブルペンが失敗したことで無駄になった」と題した記事を掲載。
その冒頭で「ショウヘイ・オオタニは、遂に3年近く見せていなかった完全な投球パフォーマンスを見せた」とし、「彼はジョー・マドン監督が求めていた全てをエンジェルスにもたらした」とした上で、「勝利以外は」と伝えた。
記事では、2018年に受けたトミー・ジョン手術後、大谷が先発登板した試合で5回を越えて投げたことがなかったことから、「これは、オオタニが2018年に受けたトミー・ジョン手術の元となった肘のケガをして以来、最高の先発登板だった」と、右腕のマウンド上でのパフォーマンスを称賛した。
記事によると、マドン監督はこの日の大谷について、「壮観だった。ショウヘイは速球の制球を取り戻したが、あれが我々の求めていたものだった。今後は、殆どの場合においてこれが見られることになる。黄金のスタンダードだ。(今日の試合で)彼が投手として相手にしたチームに加え、投げた球場、かなりタフな打線のことを考えると、彼は傑出していた」と賛辞を贈ったとのこと。
また、記事ではこの日、エンジェルスがブルペンで最も頼りにできる左腕のトニー・ワトソン、そしてともに右腕のマイク・マイヤーズとレイセル・イグレシアスの3投手を、ここのところの連投による負荷軽減のために欠いていたことを敗戦の要因の1つとした。
「エンジェルスにとっては残念な敗戦となったが、オオタニのパフォーマンスは、明らかに楽天的でいられる理由となった」と、大谷が先発ローテーションのなかで、かなり頼れる存在となったことによる見通しの明るさについて論じた。
これで今季、大谷は投手としては、25回2/3を投げ、防御率2.10、40奪三振とし、打者としては10本塁打、.903 OPSとしている。
J SPORTS 編集部
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