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上々のスタートを切った菊池
マリナーズの菊池雄星は現地2日(日本時間3日)のインディアンス戦で、今春のカクタスリーグ(アリゾナを舞台に開催されるオープン戦)に初めて登板し、メジャー3年目の躍進へ向け上々のスタートを切った。
『MLB.com』は現地2日付で「キクチは見事なカクタス初戦でスムースな出来」と題した記事を掲載し、その冒頭で、「もし、2021年がユウセイ・キクチにとって上手くまとまる年になるのであれば、火曜の午後の彼のカクタスリーグ初戦は前途有望な最初の一歩となった」とし、「キクチは効率的であり、多様であり、威圧的だった」と評価した。
さらに記事では、この日、2回を投げ、1失点、1安打、1四球、3奪三振とした菊池について、「彼は2回を投げ切るのに29球しか要せず、持ち球全てを見せつけ、変化球で2つの三振を奪ったほか、最速96マイル(155.5キロ)のフォーシームを披露した」と、左腕のオープン戦初戦をポジティブに振り返った。
一方、現地スポーツ局『ESPN』のシアトルローカルは、同時付で電子版に「マリナーズのユウセイ・キクチが、力強く春のデビューを飾る」と題した記事を掲載した。
そのなかで「29歳の左腕は、2020年シーズン終盤と同様に見えたが、彼がこの冬を通じて取り組んでいたデリバリーは(今日の方が)より制御されていたかもしれない」と、カクタスリーグ初登板で上々のパフォーマンスを見せた菊池を評価。
こちらも記事の中で、最速96マイルを計測した速球と、2回以降に見せた変化球について言及し、カクタスリーグで好スタートを切った左腕を前向きに評価した。なお、記事によると菊池は次回の登板では3回を投げる予定とのこと。
また、前述の『MLB.com』の記事では、2019年から2020年にかけて、菊池の各スタッツ(防御率の期待指標、フォーシームの平均球速、スライダーの奪空振り率、奪三振率、ゴロ率)が大幅に向上したことについて言及し、菊池は昨季、勝敗や防御率などの数字以上の働きをしたことを強調。
記事によると、球団のジェリー・ディポートGMも「彼のやり遂げた全てのことは、彼がもっと成功を謳歌するべきだったことを示している。昨年、我々の球団にはユウセイ以上に不運に泣かせた投手はいなかったのではないかと思う。(中略)我々は彼の手腕をかなり気に入っている」と述べたとのこと。
今季の菊池に対する現地の期待値は、かなり高いようだ。
J SPORTS 編集部
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