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野球 コラム 2021年2月24日

山口俊、ジャイアンツの編成担当部長は先発ローテーション争いを期待

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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『MLB.com』がジャイアンツとマイナー契約した山口俊に注目している。同サイトは現地23日付で、「ヤマグチはジャイアンツ先発陣に層の厚さをもたらす」と題した記事を掲載。

記事を投稿したマリア・グアルダード記者はその冒頭で、「ジャイアンツは今週、20人ほどロースター外の投手をメジャーのキャンプに招待した」。

「その中で最も興味をそそる選手の最右翼となっているのが、最新の加入選手であり、土曜にサンフランシスコとマイナー契約した日本人右腕のシュン・ヤマグチである」と、昨年ブルージェイズでメジャーデビューした右腕に熱い視線を送った。

昨季、2年635万ドル(約6億7000万円)でブルージェイズに入団しながらも、17試合のリリーフ登板で25回2/3を投げ、防御率8.06とした山口について、記事では「メジャー初年度では苦しんだ」とした。

だが、「先週放出した彼に対し、ブルージェイズは2021年に317.5万ドル(約3億3000万円)を支払わなければならないため、ジャイアンツは最小限のコストで彼を追加した」と、金銭面でのアドバンテージについて述べた。

そして、「仮にヤマグチが、サンフランシスコのロースター入りしたとしても、ジャイアンツは彼に対し、マイナーリーグの最低給料分しか負わない」とした。

記事によると、ジャイアンツのファルハン・ザイディ編成担当部長は現地日曜に、「彼は我々の国際スカウト担当たちが日本で何度も見てきた選手。知っての通り、彼は2019年に日本で素晴らしいシーズンを送ったし、先発としても救援投手としても十分な実績がある」。

「彼は我々にとって、色々な役割を果たしてくれるプロなんだ」と述べ、球団として、今春は山口に先発ローテーション争いに加わってもらう心積もりがあると明かしたとのこと。

ジャイアンツのスプリングトレーニングに招待された山口について、記事では、「ジャイアンツは今春、彼を査定する予定だが、もし彼がサンフランシスコのロースターに入ることができなかった場合、彼に他球団とコンタクトする機会を与えるため、期間内に決定を下さなければならない」と現状について説明。

「ヤマグチのように既に定評のあるベテランは、通常、マイナーで時間を過ごすという考え方を受け入れない」としながらも、ザイディ編成担当部長は今回の契約について、「彼はその可能性についても、両者にとって理に適う場合があるかもしれないため、完全に扉を閉ざしたわけではない」と述べたとのことで、ロースター入りしなかった場合のマイナー契約継続の可能性を示唆した。

メジャー2年目の挑戦へ向け、山口にとっては勝負の春が幕を開けたようである。

J SPORTS編集部

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