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ハーラートップに立つ
カブスのダルビッシュ有は現地29日(日本時間30日)、敵地でのレッズ戦(ダブルヘッダー第1試合)に先発登板。6回を投げ、被安打7ながら要所を締める好投でレッズ打線を無失点に抑え、8奪三振2四球でメジャートップタイとなる今季6勝目を挙げた。
『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は、同日付で投稿した速報記事の中で、「ナショナル・リーグのサイ・ヤング賞候補による直接対決は、アンソニー・リゾが放った2本のソロ本塁打による援護受けたダルビッシュが、レッズ右腕のトレバー・バウアーに投げ勝った」。
そして、「カブスの先発投手は防御率を1.70としてこの午後を迎え、一方シンシナティのバウアーは防御率1.65と若干先んじる形でこの試合を迎えていた」と、好投手による投げ合いをダルビッシュが制したと報じた。
なお、試合後、6回無失点のダルビッシュは防御率を1.47とし、一方この試合を5回1/3、3失点で降板したバウアーは防御率を2.13としている。
記事では、4回にダルビッシュが投球中にグラブを落とした“珍プレー”について、「ダルビッシュのグラブが足の間から地面へ落ちるなか、彼はスプリットを投げ切ると、フレディ・ガルビスはこの投球をファウルとした」と振り返り、「滑稽な失態を演じつつ、ダルビッシュは結果を出し、最終的には勝利を得た」とまとめた。
さらに「両投手共にバラエティに富んだ持ち球を特徴とし、ダルビッシュのレパートリーは2桁に乗っていると言われている」と前置きした上で、「グラブ落としは新球種か?カーブ、カッター、スライダー、スプリット、そしてグラバー(グローブ球)?」。
「いや、そうではないが、そうした些細なことがあっても集中力を切らさないダルビッシュの能力は、彼が昨夏以来見せ続けてきた支配性の一面だった」と、名実共にカブスのエースとなった右腕が、昨季後半から今季これまでにかけて継続させている支配的なパフォーマンスの一因について言及した。
なお、記事によると試合後、デビッド・ロス監督は、この日も緩急を自在に操って打者を翻弄したダルビッシュについて、「とにかく判断が難しいし、常に彼が後ろポケットに持っている97(マイル=156キロ)に配慮しなければならない」。
「それに、彼には素晴らしいスプリットフィンガーもある。故に、彼が投球を遂行するなか、打席に入って彼に対してゲームプランを立てるのは、とにかくタフなんだ。彼が何を投げてくるのか、皆目見当もつかないのだよ」と、称賛したとのこと。
シーズン後半に入っても、ダルビッシュの勢いは止まりそうにない。
J SPORTS 編集部
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