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野球 コラム 2020年2月24日

サイン盗み騒動、ユニ胸部にナイキロゴ・・・MLBこのオフの5大ニュース

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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MLBはスプリングトレーニングゲーム(オープン戦)に突入した。長い冬が終わったのだ。ここで、昨年ワールドシリーズ終了以降のストーブリーグを振り返り、5大ニュースを選んでみた。



サイン盗みスキャンダル

ワールドチャンピオンになった2017年のアストロズが、本拠地のセンターに設置したカメラでサイン盗みを行っていたとの報道が11月に流れ、大きな反響を呼んだ。翌年のレッドソックスにも同様な疑惑が持ち上がった。ともにそれぞれのシーズンでワールドチャンピオンに輝いていたことが問題を大きくした。 サイン盗み自体はMLBの歴史とともにあった。そこに画像解析テクノロジーなどが入り込んできたのが現代的だが、一方でアストロズの場合は打者への情報伝達はゴミ箱を叩く音という極めてクラシカルな手段だったのは興味深い(それに加え、打者がユニフォームの下に電子ブザーを付けていたという噂もあるが)。

MLBのロブ・マンフレッド・コミッショナーは、アストロズに罰金、ドラフト上位指名権剥奪、幹部の資格停止などのペナルティを与えた。これにより早期に幕引きし、スプリングトレーニングの開始とともに本件を過去のものにしようとした意図が窺い知れる。

しかし、現実には関与したであろう選手への処罰がないこと(選手組合との取引があったかもしれない)、アストロズのジム・クレーン球団オーナーや一部主力選手の謝罪が誠意を欠いたと見なされたこと、などにより鎮静化には至っていない。

それでもこのスキャンダルをポジティブに捉えるとしたら、これからロボ審判導入などより一層のテクノロジー化が進む前に、人と人の真剣勝負であるプロスポーツの本質とは何か、ということを問いかけるきっかけとなったことだろう。

再活性化したFA市場

過去2年は空前の冷え切ったストーブリーグだったが、今回は一変した。世界一ナショナルズの投打のスター、スティーブン・ストラスバーグとアンソニー・レンドーンがくしくも同じ7年2億4500万ドルで、前者はナショナルズと再契約、後者はエンジェルスと契約した。ヤンキースはゲリット・コールに契約総額では投手史上最高額となる9年3億2400万ドルを投じた。また、ドジャースは2018年のア・リーグMVPで、1月にFA権を持たない選手としては史上最高額の2750万ドルで契約したムーキー・ベッツをレッドソックスからトレードで獲得した。

背景にあるのは、ホワイトソックスやレッズ、ブルージェイズら再建過程の終盤にある球団が積極的な補強に動いたことが挙げられる。また、ここ数年倹約モードだったヤンキースが遂に重い腰を上げ、エンジェルスは相変わらず長期的構想を欠く散財?を続けている。要するに市場の競争原理が刺激されたのだ。

この活発市場を考慮すると、このオフに残り4年8100万ドルの契約をオプトアウト(破棄)する権利を有していたダルビッシュ有が、その行使を見送りカブスに残留したのは、昨季中盤以降は歴史的快投を続けていただけに、ビジネス上の損得勘定だけを考えると少々もったいなかった。

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