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野球 コラム 2019年11月26日

「2020年殿堂入り投票、ジーターも満票か?」背後に投票公表のトレンドが

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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先日、2020年の全米野球記者協会(BBWAA)選出の野球殿堂入り候補者名簿が発表された。投票の行方には多くの見どころがあるが、その中でも注目度ナンバーワンはデレク・ジーターが前回のマリアーノ・リベラに続き、史上2人目の満票獲得なるか?だ。投票は現地時間12月31日に締め切られ、結果発表は2020年1月21日だ。晴れの殿堂入りとなった者は、7月26日にニューヨーク州クーパーズタウンで開催される記念式典に招待される。

野球殿堂入りには2つのルートがある。メジャーに10年以上在籍し引退後5年を経た元選手を対象とするBBWAA選出と、BBWAA経由で資格を失った選手(いわば敗者復活戦だ)に加え、監督、審判、経営者などもカバーする時代委員会選出だ。

BBWAA経由の選出では、在籍10年以上の記者(現場での取材から離れている“幽霊部員”はNG)に投票権があり、前回は425名が投票した。一方、時代委員会ルートは16名からなる選出委員による投票だ。いずれも候補者連記制(前者は最大10名、後者は4名まで)で、75%以上の得票率で晴れの殿堂入りとなる。

BBWAA経由では、今回、元ヤンキースの主将で歴代6位の通算安打3465本を誇るデレク・ジーターが、引退後5年を経て新たに候補者に加わった。彼は数字以外にも、2001年ア・リーグ地区シリーズでの伝説的な中継プレイ「ザ・フリップ」などの語り継がれる名場面が多く、5つのワールドチャンピオンリングと14度の球宴選出が示す通り常にスポットライトを浴びる立場にあった。また、薬物疑惑などのスキャンダルとも無縁。正に「鉄板」だ。ジーターに関しては選出されること自体は前提で、関心は冒頭記したように満票を得られるかどうかに集中している。

もちろん、結果はフタを開けてみなければ分からないが、可能性は高いと思う。その理由として、まずは今回の「あまり熾烈でない競争率」が挙げられる。投票は候補者間での相対評価という側面もあるので、この点は無視できない。BBWAAルートは、過去2年連続で4名が選出される空前の有力候補者ラッシュだったが、今回に関しては彼らが「卒業」してしまったため、ジーター以外は「選出間違いないし」と今の段階で言い切れるほどの有力候補者はいない。そのような状況下、敢えてジーターを回避する正当な理由は見当たらない。

もっとも、いつの世にもひねくれ者はいるものだ。前回のリベラまで、どんな有力な候補者も満票の栄誉は得られなかった。古くはあのベーブ・ルース(1936年)がそうで、近年では、通算355勝が歴代8位のグレッグ・マダックス(2015年)も、1990年代最高のプレーヤーとも称されるケン・グリフィー・ジュニア(2016年)も同様だった。

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