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観覧車にメリーゴーラウンド、今年からはロンドンバスにイーグルブリッジ(地上20mの橋の上で鳴らす「勝利の鐘」と飛び出した「スカイブランコ」)と、スタジアムの“ボールパーク”化を進めてきた楽天イーグルス。
駆け回る子どもから、それを見守るおじいちゃん、おばあちゃんまでが足を運ぶ「楽天生命パーク宮城」には、幅広い世代のファンを楽しませ、多様なニーズに応える工夫が凝らされている。
老若男女が集うスタジアムをぐるりと彩るのは、目移りするほど種類が豊富な飲食店の数々。大ブームのオリジナルクラフトビールから、それにぴったりなご当地グルメや選手プロデュースメニューまで。
今年も一層メニューが充実した楽天生命パークで、その変革を主導してきた、ボールパークエンターテインメント部コンセッショングループのマネージャーを務める門田卓哉さんに話を伺った。
◆オリジナルクラフトビールがびっくりするほど美味しかった件
常々感じているのは、楽天生命パークのグルメは球界ナンバーワンではないかということ。
年々充実していく店舗数と選択肢の多さは目を見張るほど。プロ野球のホームグラウンドとしては、最北の屋外球場だけに暑い日も寒い日も訪れるので、冷たいものから温かいものまで種類は実に豊富だ。シーズンを通じて、食べたいメニューは尽きない。
なかでも最近、私が驚かされたのが、オリジナルクラフトビールの「EAGLES BEER」。東北のブルワリーと共同開発した6種が揃い、どれも個性抜群なのだ。正直、日本のクラフトビールの多くは、北米や欧州のものと比べて、飲みやすいけれどインパクトには欠けると思っていたが、一変した。
そう明かして門田さんに勧められたのが、「ボールパークIPA」。手にした瞬間からホップの強い香りが鼻をくすぐる。飲めば、しっかりとした苦味が利いているのに、鼻孔を抜ける香りはフルーティーで爽やか。インパクト抜群で「クラフトビール好きに人気」というのがよくわかる。
また、「ホワイトエール」は、「ベルジャン系の甘みや香りがすごく出ていて、女性人気が高いですね」と門田さん。淡いゴールドの液体は、軽やかなフルーティーさが、真夏にも合う。
逆に、香ばしさや豊かな味わいが好みの人には、黒褐色の「ダークラガー」、赤褐色のチームカラーが美しい「クリムゾンレッドエール」が良さそう。
さらに、キレと旨味のバランスが抜群の「ゴールデンラガー」、アメリカンホップ3種で作られた香りがうんと豊かな「ゴールデンエール」、どれもその時の気分やツマミに合わせて楽しめる。
なお、6種類とも「アルコール度数は4から高くても6%に押さえてもらっています。野球が見られなくなったら困りますから」と門田さん。安心して(?)おかわりしたい。
ソフトドリンクもオリジナルものがいい。生レモンが入ったレモンスカッシュやレモネード(肌寒い日はホットレモネードで)、炭酸飲料は、球団オリジナルの「イーグルスサイダー」(塩コーラ味、ゴールデンサイダー味)が、暑い日にはたまらない。
◆どんなお客様にも「食べたいものが見つかるように」「待たなくてもいいように」
門田さんは、いつもスタジアムを歩き回っては、飲食店のスタッフと話したり、スタジアムを訪れているファンや子どもたちとハイタッチを交わしたり。明るくいろいろな人と接している姿が印象的だ。
「コミュニケーションは重視しています。日々、お客さんとも話しますよ。出店してくださっている皆さんとは、『こういうのが流行っているよね』『こういうのを出したら喜ばれるよね』と話しながら新商品やアイデアが生まれるんです。提案した商品は、同じ部署のメンバーとも相談して決めています」と現場主義とチームワークのよさを朗らかに語る。
今や、仙台名産グルメの牛タンやひょうたん揚げ(アメリカンドッグよりも私は好きです)をはじめ、東北で有名なお店だけでなく、ケンタッキーフライドチキンなど(ケンタ丼があるのもポイントが高い)、全国チェーンの人気店舗も並ぶ。
「2005年の球団創設の頃は、地元の店舗さんが多かったのですが、おかげさまで様々な種類の店舗さんが増えました。やはり、いろいろな方が足を運んでくださるので、どんなお客様でも、食べたいものが見つかるように幅広い選択肢をご用意しています」と門田さんは言う。
スタジアムのあちこちで見かけるワゴンは、「行列に並びたくない」という現場の声を受けて設置された。ポップコーンや焼き鳥といった手軽なものから、選手プロデュースのお弁当までが揃う。
「混んでいないように見えますが、回転率がいいからそう見えるんです」。日々のコミュニケーションがあってこそ、“アップグレード”もスムーズに運ぶのだろう。
「お店の皆さんも球団のボールパークへの方向性を理解して、努力をしてくださっています。三塁側の『森のキッチン』『ジャイロ』『ムービングカフェ』は同じ会社が運営されているんですが、メジャーリーグやニューヨークの屋台を視察したりして、新商品を提案してくれました」と明かす。
なるほどニューヨークの屋台は私も大好きだが、メジャーリーグのスタジアムグルメは最近、割高で実は楽しめないことが少なくない。現地ファンに言わせると、文字通りの「Junk」(ジャンク…大したことない飲食)を“楽しむ”ところという意見もあるほどだ。
先月は、2008年に完成したナショナルズ・パークを訪れたが、「高くて、美味しくない」スタジアムグルメが本当に多く、実際に現地メディアでも面白おかしくこき下ろされていた。
アメリカにも通じる「フレンドリーさ」を大切にしている楽天イーグルスのボールパークでは、日本人らしい「真面目さ」がクオリティを高めているのだろう。
定番ものから多種多様なメニューがどんどん増え、期間限定でお祭りのような屋台も頻繁に出店されているので、日本全国の美味しいものが飽きることなく楽しめる。
だから、贔屓目なしで日米通じても、ここのスタジアムグルメはナンバーワンだと思うのだ。
松山 ようこ
翻訳者/ライター/インタビュアー。主にスポーツやエンタメ分野にて実績多数。野球はプロ野球からMLB、他にもマイナースポーツからオリンピック大会まで、国内外の競技場や大会での現地取材を数多く経験するスポーツ好き。アスリートはじめ、一般人から著名人まで幅広くインタビューし、日本語と英語ともに記事やコラムにする。訳書『ピッチングニンジャの投手論』『ベイダータイム』。 ※『ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Aces』 ※『VADER TIME ベイダータイム: 皇帝戦士の真実 』
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