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アンバー・グレンがパーフェクトな演技で初のシニア全米王座へ「あらゆるハードワークが報われた。長い旅でした」 | 全米フィギュアスケート選手権2024 女子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部なにより真新しいプログラムで臨んだSPでは、輝かしく艶やかな演技で首位につけたレヴィトの、FSでの失速が、戦いを見守る者たちの心を痛めた。
たしかに冒頭のコンビネーションで転倒はあった。崩れるように膝を折りながらも、しかしレヴィトは素早く立ち上がると、その後も集中力は切らさなかった。プログラム後半1本目のコンビネーションジャンプまで、問題なく飛び切った。そこからのコレオシークエンスも、優雅に伸びやかにこなした。
「今夜はまるで熱に浮かれた夢のようでした。震えましたし、すごく緊張しました。最初のミスを犯した時、『私はいったい何をしているの?』という状態でした」
ただ、続いて予定していたコンビネーションの、1本目で再び氷に崩れ落ちると、ここまで気力で支えていた16歳の体力が切れてしまったのかもしれない。プログラム最後のジャンプ、3回転ループで3度目の転倒。減点4を喫した。
「ナショナルでは、どうしてもすごく固くなってしまうんです。タイトルを失いたくない、と考えてしまいますから。去年勝ったからこそ、今年も私は勝たなければならない、と頭のどこかでこだわっていました」
早熟で才能高き選手だからの、苦悩。FS4位125.30点は、レヴィトがシニアとして挙げた得点としては最も低かった。それでもトータルではしっかり3位に食い込んだ。シニアとしては3年連続で、あらゆる年代別カテゴリーを通すと7年連続で、全米ナショナルチャンピオンシップの表彰台に登った。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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