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アダム・シャオイムファがフランス男子として60年ぶりの快挙「初優勝のときとは異なる嬉しさ。最高の気分だ!」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部「本当にびっくりしてる。すべてを決めれば可能だとは分かっていたけれど、それでも僕にとっては、大きな驚きだ。フリーではあまり高望みせず、すべてのエレメンツをしっかりこなし、ベストを尽くしたい」
母国で開催された2020年世界ジュニアでは、メダル圏内まで0.63差のSP4位で折り返しながら、FSでジャンプに苦しみ9位に沈んだ。翌年は自らの力でエストニア男子に2大会ぶりの五輪出場枠をもたらし、国内選3連覇で文句なしの五輪出場権をつかみ取ったが、現地での練習中に肩を脱臼し全力を出せなかった。しかし、今回こそ、アレキサンドル・セレフコはやり遂げた。
本人としては、FSは「それほど上手くはできなかった」。3回転アクセルを含むコンビネーションを2つ予定していたが、うち1つが2回転にとどまったことを悔しがる。
そうは言ってもFS冒頭の4回転トーループは、GOE+3.26点という凄まじい完成度だった。たとえ回転数は望み通りではなくとも、7つのジャンプ要素はすべてノーミスでこなした。さらには元アイスダンサーのタービ・ラントの下で磨き上げてきたというというスケーティングスキルや、氷上でのプレゼンテーション能力を、遺憾なく発揮した。重厚かつ繊細なステップシークエンスに、まさに全身全霊を解き放ったようなダイナミックなコレオシークエンス。特にコレオは参加者全体で最高の評価を得た。
「メダルのことは考えずに滑った。だって僕にとってはクレイジーなことだから。でも今日、僕はやったんだ。とてつもない驚きだ。自分が今どう感じている
のかもわからないし、自分がどうやってやり遂げたのかさえ分からない」
SPに続いて、アレキサンドル・セレフコはFSでもパーソナルベストを9.06点も塗り替えた。トータル256.99点は、やはり自己最高記録から一気に18.57点も上昇した。SP3位でエストニア選手として初の欧州スモールメダルを手にしただけでは終わらず、FSも3位につけ、トータルでは堂々2位。本人にとってはもちろん、ともに切磋琢磨する兄弟にとっても、過去5年間で4度のISUチャンピオンシップを開催し(うち1度は大陸を超えて受け入れてくれた四大陸選手権!)、2026年にも世界ジュニアを開催予定とフィギュアスケート文化が順調に花開きつつあるエストニアにとっても、輝かしい成果だった。
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