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アダム・シャオイムファがフランス男子として60年ぶりの快挙「初優勝のときとは異なる嬉しさ。最高の気分だ!」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2024 男子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部無料動画
【宮原知子見所解説】全米フィギュアスケート選手権2024
コレオシークエンスに差し掛かり、まさにトレードマークとも言えるノーハンド側転が、会場をわかせた直後だった。シャオイムファは、突如として、バックフリップを飛んだ。
「予定していたわけじゃない。気分が良かったし、やれるだけの体力も残っていたから、観客の皆さんのために飛びたかった。僕自身も楽しかった」
いわゆるバク転は、現行の競技では禁止されている。当然、ルールに則り、2点の減点が課された。
「何点か失うだろうことは分かっていた。でも僕らのスポーツを発展させるために、このエレメントを再び取り入れてもらうために、どうしても僕はプッシュしたかった。将来的には、もっとたくさんのスケーターが、色々な新しい要素に挑戦するようになるんじゃないかな。おそらく僕らのスポーツに、なにか新しいものをもたらしてくれるだろう」
2点を失ってもなお、FS2位マッテオ・リッツォ(イタリア)に11.60点の、トータル2位のアレキサンドル・セレフコ(エストニア)に19.18点の大差をつけた。シャオイムファはFSで182.04点、トータルで276.17点を叩き出し、フランス男子としてはブライアン・ジュベール(3勝)以来となる欧州選手権複数回優勝を遂げた。連覇にいたっては、1964年以来となる、60年ぶりの快挙だった。
フランスにとって嬉しいニュースばかりではなかった。今季は人生2度目のグランプリファイナル進出も果たし、シャオイムファと共に表彰台乗りが期待されていたはずのケヴィン・エイモズが、FS進出を逃した。
グランプリファイナル、フランス選手権と、FSで大きく崩れたエイモズだが、今回はSPから苦しんだ。ジャンプの3要素はいずれもノーバリューか、もしくはGOE(出来栄え点)がマイナスで、スピンさえも1つは0点。渾身のステップシークエンスだけは全体で2位の高い加点が与えられたが、巻き返すことはもはや不可能だった。32人中31位で、大会を去った。
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