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フィギュア スケート コラム 2023年10月12日

「チャーリーに捧ぐ」作品解説 | 町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 エチュードプロジェクト徹底解説

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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このアニメーション作品でペパーミント・パティが演技で利用している音楽が、私たちが「チャーリーに捧ぐ」で使っている音楽と同じ、プッチーニの「私のお父さん」ということになるわけです。このアニメーション作品には一つの特徴がありまして、非常にスケーターの演技の動作というものが忠実にアニメ化されているわけです。この当時、まだ人間の身体運動をモーションキャプチャーなどの技術を駆使してとらえ、うまくCGにしたり、アニメーションに落とし込んだりする技術はなかったんですけれども、人間の身体運動をある程度忠実にアニメーションに置き換えるロトスコープという技術があったそうです。

このアニメ作品では、そのロトスコープという技術を駆使して、スケーターの演技映像をアニメに落とし込んで変換したようです。ですので、このアニメーション作品の中では、ペパーミント・パティはジャンプを跳んだり、ステップワークしたり、スピンをしたりと色んなフィギュアスケートの技を展開していくんですけれども、それらが非常に精巧に描かれています。

《チャーリーに捧ぐ》は2つのことに対するオマージュ

《チャーリーに捧ぐ》は2つのことに対するオマージュ

そうしたスケート愛好家であるシュルツさんが創作したアニメ作品を基盤にして創作されたのが、私たちが今回紹介する「チャーリーに捧ぐ」という作品であるわけです。
こうした文化的背景を持つこの「チャーリーに捧ぐ」という作品は、2つのことに対するオマージュを捧げています。

まず、1つ目のオマージュは、スケート文化を愛したチャールズ・M・シュルツさんへの敬愛の気持ちが込められています。先程シュルツさんのアニメーション作品では、ロトスコープという技術を通じて、スケーターの身体運動をアニメーションに変換したという風に説明しましたけれども、このロトスコープによって変換されたアニメーションの動きを、今度は私がリアルなスケーターの身体運動に置き換えるという工夫を凝らして振り付けを創作しました。

そして、2つ目のオマージュについて。皆さんはかつてフィギュアスケート界でトウループジャンプのことをチャーリーと呼んでいたことをご存知でしょうか。私が子どもの頃、1990年代まではトウループという呼び名ではなく、チャーリーと呼んでいたんですけれども、今ではすっかりこの呼び名は死語になってしまって、全員トウループという呼び名で統一されています。

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