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イ・ヘインがキム・ヨナに次ぐ韓国史上2人目の四大陸選手権チャンピオン「ただただメダルが欲しかった」|ISU四大陸フィギュアスケート選手権2023 女子シングル レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部SP7位から総合3位表彰台への大きなジャンプを成し遂げたのが、17歳の千葉だ。冒頭のジャンプコンビネーションに「q(4分の1回転不足)」がつき、ステップシークエンスがレベル3に留まった以外は、すべてを丁寧にクリーンにこなした。特に標高のせいでいつも以上に体力が厳しくなるプログラム後半に、全参加選手中唯一、2つのジャンプコンビネーションを完璧に成功させた。
ジュニア、シニアを通して初めてのISUチャンピオンシップ参戦で、千葉は銅メダルをつかみ取った。FSだけならパーソナルベストを2点以上も更新する素晴らしい出来で、銀色のスモールメダルも持ち帰った。つまり日本女子に、四大陸選手権15大会連続の表彰台をもたらした!
「まさか銅メダルを取れるとは夢にも思っていませんでした。驚きの感情と、嬉しい感情とが……同じくらいあります」(千葉)
逆に後半に疲れが出て、ジャンプが乱れたキム・チェヨンは、総合4位に一歩後退。また6分間練習の時点ではレヴィトの棄権を知らず、自らの滑走時間が早まったことに小さな混乱を覚えながら、それでも「集中して、音楽に入り込むよう努力した」というキム・イェリムも、やはり後半に崩れた。2つのジャンプ要素でミスがあり(回転不足とダウングレード)、基礎点だけでも5点半以上を失った。
まさにこの2つのミスが結果を左右した。SP終了時点はイ・ヘイン を3.71点上回っていたイェリムは、FSでは、5.26点のビハインド。総合トップの位置は守り切れなかった。
1年前の2位から、ひとつ階段を上がり、イ・ヘインが2023年四大陸選手権女子シングルの金メダルに輝いた。SPでは2つの小さなジャンプミスがあったが、FSではすべてをきっちりと制御した。全部のジャンプを完璧に決め、あらゆるスピンとステップで当然のようにレベル4。そして持ち前のダイナミックな滑りは、FS最終盤の、ステップシークエンスで大きく花開いた。141.71点のシーズンベスト更新。総合では210.84点に達し、韓国人フィギュアスケーターとしては2009年キム・ヨナに次ぐ、史上2人目の四大陸選手権チャンピオンとなった。
「四大陸に絶対に出場したくて、国内選出のために、いつも以上にハードな練習を積んできたんです。本当に満足しています。今後は世界選手権に向けて、さらに調整を続けていきます。世界選ではクリーンなプログラムを2本揃えたいですし、SPでもFSでもオールレベル4を出したいですね」(イ・ヘイン)
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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