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アメリカとカナダが上位独占!金メダルのチョック&ベイツ組「世界選に向けて大きな自信になります」| ISU四大陸フィギュアスケート選手権2023 アイスダンス レビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部母国アメリカで、金色の栄光を楽しんだチョック&ベイツ組の、視線の先には「究極の目標」がある。7回の参戦で表彰台7回、うち金メダル3回と四大陸では圧倒的な存在感を放ってきた2人は、日本のさいたまアリーナで、初めての世界制覇に挑む。
「今大会には勝つために来た」と公言し、「勝つためのプログラムも揃っている」と強い自信をうかがわせたフルニエ・ボードリー&ソレンセン組は、やはり全てでパーソナルベストを大幅に塗り替えた。人生初のGP金メダルを持ち帰ったNHK杯での得点をことごとく超越し、カナダ移籍後初のナショナルタイトルに輝いた国内選の総合得点さえ上回った。トータル214.08点。銀色のメダルにも、心からの笑みがあふれた。
フルニエ・ボードリーが大会前週に右膝靭帯を痛め、痛みを押し隠しての出場だっただけに、安堵の気持ちも大きかったようだ。完全な状態ではなくとも、2人にとって初めてのISUチャンピオンシップ表彰台に上がれたことは、なにより最高の自信をくれた。
「世界選には高い目標を設定しています。表彰台に上がりたいんです。とてつもなく難しいだろうことは分かっています。でも今回の結果が、僕らが正しい道を進んでいることを示してくれました。あとは今後も同様に練習を重ねていくだけです」(フルニエ・ボードリー&ソレンセン組)
シニア完全転向から4年目。元ジュニア世界王者のラジョワ&ラガ組は、むしろ嬉し涙で頬を濡らした。成功のシーズンを、初めてのシニア選手権表彰台で締めくった。
「振り返ってみると、長い道のりでした。でも、今季は、出場した全ての大会で、表彰台に上がることが出来ました。しかも今季最後の試合で、これほど大きな成果を手に入れられた。来季に向けて、大きなモチベーションになります」(ラジョワ&ラガ組)
女優とピアニストの「アーチスト」カップルは、自らの高すぎる理想に、時に苦しめられてきたという。だからこそ今季の目標は「完璧主義者であることをやめること」。それでもFD「ホワイトクロウ」を演じる最後の機会に、絶対に、完璧な演技を披露したかった。演技前から少々心配していた前半のローテーショナルリフトを、問題なく成功させると、あとは演技に心から集中した。「間違いなく今季最高」と断言できるパフォーマンスで、パーソナルベストも更新した。
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