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フィギュア スケート コラム 2022年7月31日

#9【鼎談】町田樹 × 水鳥寿思さん × 赤平大 ー「AI採点」についてー(4) | 町田樹のスポーツアカデミア 【Forum:フィギュアスケートが求める理想のルール】

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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鼎談の様子

鼎談の様子

M:もしかしたら健康増進のために行っているかもしれませんし、信夫先生、久美子先生も、北米では選手じゃなくてマスターズという大会がフィギュアスケートにあります。引退して、年齢が上のシニア層の競技会に出てもらおうというので、多様なカテゴリーを用意しています。例えば40代、70代も出られたりします。そういうマスターズのコンペティション専門のコーチがいると言っていました。そういう人たちだけを専門に見る人がいるそうで、日本ではあり得ないそうです。

A:でもそれが一つのマーケットとしてビジネスがあるんですよね。

M:それだけスケートを楽しまれている方がいる、ということですよね。競技力の強化以外の魅力をどこまで、身体運動文化から引き出せるかということは、連盟だけじゃなくて、我々研究者もこれから考えていかなきゃいけないですよね。水鳥先生は、それを今実践されているということで、大変参考になりました。最後に異業種・異文化の深いお話の感想をお伺いしたいと思います。

H:フィギュアスケートがどういう風に採点が行われているかを知ることができたのは、すごく参考になりました。体操で言うと、芸術的な部分はアーティスティックって言いながらも、どんどん美的なところに集約されたと言ってもおかしくないなと思っていました。そこをフィギュアが競技として扉を開くのか、あるいはそれを閉ざして競技に集中していくのかというところは本当に興味深く聞くことができました。競技の情報共有は、すごく大事だなということを改めて感じることができたので、そういった意味でも勉強になりました。面白かったです。

M:そう言っていただけるととても嬉しいです。スポーツ界は、オリンピックムーブメントで、いろいろな競技が一丸となってという組織構造を取っているんですけれども、内実としては、競技ごとの縦割り社会で、交流が一切ないわけですよね。でもフィギュアスケートや体操。アーティスティックスイミングなど共通している部分をたくさん持っているスポーツ同士があるわけですよね。そういうところは異種混合で、ディスカッションすることで新しいスポーツの価値に気付いたり、より良いルール改正について的確に議論したりすることができるわけです。コラボレーションは重要だなということを痛感いたしました。まだまだ議論し尽くせないところがたくさんありましたが、この番組を一つのきっかけにして、これからもルールは統括組織が制定して、それを一方的に受けるだけではなく、そうしたルールを選手、コーチ、ファン、研究者、いろいろな方々がフォーラムのような場所に出てきて、一緒により良いルールを議論することが非常に大事だと思うんですよね。だからこの番組でも、機会があれば、またチャレンジしていきたいと思います。皆さん、ありがとうございました。

文:J SPORTS編集部

J SPORTS編集部

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