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ラグビー コラム 2026年8月31日

【ハイライト動画あり】新生・オーストラリア代表、アウェイでアルゼンチン代表下し、テストマッチ4連勝

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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日本代表に連勝したオーストラリア代表の勢いは止まらなかった。8月29日(土)、アルゼンチンのサン・サルバドール・デ・フフイの8月23日スタジアムにて、現在世界ランキング8位のオーストラリア代表ワラビーズが、7位のアルゼンチン代表プーマスに挑んだ。アルゼンチンと日本とは12時間の時差があるため、日本時間では8月30日、午前4時のキックオフだった。

迎え撃つプーマスは、8月8日に南アフリカ代表と10-17という接戦を繰り広げた先発15名から変更なしでこの試合に臨んだ。一方、ワラビーズは8月15日の日本代表戦勝利からFW8名全員を変更し、BKの7名は同じというユニークな編成で臨んだ。日本代表戦から指揮を執る新ヘッドコーチのレス・キスは、いろいろなコンビネーションを試している最中だとしたうえで、「今回はFWで試したいことがあるので、BKは固定した」と話した。FWには挑戦を、BKには安定を求めたというところか。

レフリーはニュージーランドのベン・オキーフ。ワラビーズSOカーター・ゴードンのキックオフで試合は始まった。先制したのはワラビーズだった。前半6分、ハーフウェイライン付近の右ラインアウトからの攻撃で、NO8ロブ・ヴァレティニが縦突進。続いてLOジョシュ・キャナムの縦突進のあとは、右サイドにBKの多くを移動させつつ、左方向をFW陣で攻める。FLフレイザー・マクライト、LOジェレミー・ウィリアムズ、キャナムと繋ぎ、ウィリアムズが左タッチライン方向のスペースに走って、キャナムからパスを受け、トライラインに迫ると、タックルされながらパスを浮かせて、HOブランドン・パエンガ=アモサが左コーナーに飛び込んだ。誰一人タックラーに体当たりすることなく、空いたスペースへパスを放つ、スキルフルなトライだった。SHライアン・ロネガンのゴールは決まらず、5-0とワラビーズがリードする。

ワラビーズは10分にも、WTBマックス・ジョーゲンセンのキックチェイス、タックル、スチールと好プレーの連発でプーマスの反則を誘うと、ゴール前のラインアウトから攻め、最後はSOゴードンがトライ。ゴールも決まって、12-0とリードを広げた。しかし、プーマスも13分、ワラビーズ陣の10mライン付近のラインアウトからの攻撃で、左に移動したSOサンティアゴ・カレーラスの内側に走り込んだWTBロドリゴ・イスグロが抜け出し、最後はFBゲロニモ・プリシアンテッリがトライ。12-7とした。FWは短いパスを繋いでゲインし、BKも素早いパス、キックを使いながら連動して動くワラビーズの攻撃はミスが少なく、19分にはマクライトがトライを追加。プーマスのNO8ホアキン・モロにトライを返されたが、ロネガンがPGを決めて、前半を22-14で折り返した。

テストマッチ ラグビー SANZAARツアー 2026(8月29日(現地))

【ハイライト】アルゼンチン vs. オーストラリア

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後半はプーマスが巻き返しを図り、11分、ボリス・ウェンガーのトライで、22-21と1点差に迫る。しかし、この日のワラビーズは我慢強かった。14分、FWのショートパスでディフェンスを破ると、FLトム・フーパーがトライし、27-21と突き放す。身長199cm、体重122kgのフーパーは、この日、2本のスチールと19回のボールキャリーなど大車輪の活躍。今後のワラビーズFWのキーマンになりそうなパフォーマンスだった。後半20分を過ぎてからも、ワラビーズはボールを保持して攻め続けたが、プーマスも粘り強く守り、互いにチャンスを作りながらトライには至らず、そのままのスコアでノーサイドとなった。

ワラビーズは、7月のイタリア代表戦からテストマッチ4連勝。これは2021年以来の記録で、レス・キス体制は3連勝。順調な船出となっている。「勝てたことは嬉しいのですが、判断ミスによってチャンスを与え過ぎていました。しかし、アルゼンチンのホームで勝つのは簡単なことではなく、情熱的な応援に後押しされたチームに勝ったことは大きな価値があります」(レス・キスヘッドコーチ)。自信をつけたワラビーズは、9月6日(日)、メンドーサでプーマスとの第2テストマッチに臨む。キャプテンのハリー・ウィルソン、タニエラ・トゥポウら第1戦に出場していない選手がどれくらい入ってくるのか。メンバー編成も注目したい。

文:村上 晃一
村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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