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チャレンジャーとなった日本体育大学はこの日、桐蔭学園出身のNO8西田櫂(かい)が出色の働きを見せた。
バックファイブをカバーできる185センチの2年生は、ハイボールキャッチから接点での守備まで、随所に顔を出して奮闘した。
だがこの日は早稲田が盤石のセットプレー、スタイルの高い浸透度と遂行力で圧倒してみせた。
「早稲田さんの一人ひとりの接点のところ、2枚目の寄り、ワンパスなどでディフェンスに圧力をかけられました」(日体大NO8西田)
日体大も試合序盤、早稲田が強みとするモールを止めた。だが大田尾竜彦監督が6季目を迎える早稲田には二の矢、三の矢があった。
序盤のモールを止められた直後、早稲田は複層的な展開から突破を創出。前半5分、対抗戦デビューの1年生FB吉廻温真が対抗戦最初のトライを挙げてみせた。(0-7)
日体大も序盤は強化してきたスクラムで力を見せる。前半10分には早稲田のペナルティを誘って前進。継続強化してきた成果をひとつ披露した。
だが、この日の日体大は相手のプレッシャーもあってラインアウトが不安定。
日体大のラインアウト成功は15本中8本。実際にはようやくボールを確保する場面も少なくなかった。一方で早稲田の成功回数は12本中11本成功と高精度だった。
序盤からラインアウトの乱れもあって、なかなか攻撃機会が巡ってこない日体大。
一方の早稲田はモールで1本を取りきると、WTB鈴木寛大の突破を皮切りに攻め込み、最後はSO服部亮太のクロスキック。ワイド・ワイドの“ブン回し”で前半16分に3本目を奪取。開始20分までに3連続トライを奪った。(0-17)
早稲田でこの日主役級の活躍をみせたのは不動の司令塔であるSO服部。得意のランで守備の段差をことごとく突破すれば、ロングキックで陣地獲得に貢献。ゲームを有利に進めた。
一方で、走力を誇る日体大も両フランカーを筆頭によく走った。
前半21分にはFL家登正旺がブレイクした相手SO服部に追いつく。次のフェーズでFL岡部義大主将が低いタックルで押し返す。
しかしチームとして早稲田が上回った。
ショートパスで相手守備の圧力をかわすと、ワイドを警戒させてからの内返し。最後はその内返しからPR新井瑛大が抜け出して4本目。背番号3をブレイクさせる高いデザイン性、遂行力で0-24とリードを広げた。
さらに早稲田は服部のランによる連続トライを含む3本を奪い、前半だけで43得点。大きくリードして試合を折り返した。
後半最初のスタートダッシュは日体大だった。
相手ラインアウトからの2フェーズ目で相手HO清水健伸主将にFL岡部主将がロータックル。一発で前進を止めると、チームメイトが続く。
このアタックの3フェーズ目で早稲田がノックオン。前半ハイボールの再獲得もしたNO8西田がこぼれたボールをセービング。攻守交代直後の背後スペースに大分舞鶴出身のSH井上旬がキック「50:22」を放り込み、最高の滑り出しとなった。
だが肝心のセットプレーでボール確保ができない。
直後の敵陣ラインアウトの好機で息が合わずにボールロスト。さらにスクラムでペナルティ。チャンスを失って一気に自陣まで後退した。
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ラグビー 関東大学対抗戦 2026 日本体育大学 vs. 明治大学
放送日時:2026年9月27日(日)午後 2:50 ~ J SPORTS 2
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ラグビー 関東大学対抗戦 2026 立教大学 vs. 早稲田大学
放送日時:2026年9月27日(日)午後 3:20 ~ J SPORTS 4
早稲田は前半に続き、日体大のDFラインの段差を見逃さない。敵陣に入った早稲田はPR新井が突破。ゲイン後の数的優位をCTB島田隼成が仕留め、得点を50の大台に乗せた。(0-50)
さらに2トライを加えた早稲田は、スクラムもいよいよ優勢に。途中出場したHO堂薗尚悟、プロップの前田麟太朗らを投入した後半メンバーでペナルティを再三誘発。
後半25分過ぎに日体大はゴール前スクラムの絶好のチャンス。しかし、ここでもスクラムでペナルティ。日体大はまたもセットプレーを安定させられず攻撃機会を失った。
後半30分、早稲田は途中出場の池本晴人が左隅でフィニッシュ。桐蔭学園出身のルーキーでこの日対抗戦デビューの竹山史人がコンバージョン成功。スコアは69-0に広がった。
ラグビー 関東大学対抗戦 2026(9月12日)
【ショートハイライト】日本体育大学 vs. 早稲田大学
対抗戦での今季初得点を狙う日体大。
試合終了前の最終盤。相手ボールスクラム後にFL岡部主将がオープン側からプレッシャー。相手スクラムハーフにタックルを浴びせ、チームを鼓舞する。
だが早稲田は最終盤まで日体大の逆襲を許さなかった。ディフェンスの度に相手を押し込み、強制的にハイパントを選択させる場面もあった。
そしてノーサイド。
攻めては69得点、守っては完封という開幕戦を披露した早稲田が、対抗戦を白星で飾った。
「初戦をこのような形で終われたことを嬉しく思います」
プレイヤーオブザマッチに輝いた早稲田のSO服部は爽やかに語った。次戦は9月27日(日)。筑波大学に15-51で負けた1敗の立教大学と秩父宮でぶつかる。
一方で黒星スタートとなった日体大のNO8西田櫂は、「この経験を活かして、次の試合までに仕上げたいと思います」とコメント。まだ始まったばかり。課題を得て、目標の選手権出場へセットプレーの精度を高めていきたい。
文: 多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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