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ラグビー コラム 2026年7月6日

スター競演となった15人制!ハイレベルな女子セブンズ!本気バトルに沸いた「第13回関東大学ラグビーオールスターゲーム2026」

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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ハイレベルな応酬に秩父宮が沸いた。

7月5日(日)に行われた「第13回関東大学ラグビーオールスターゲーム2026」。関東の有望選手が一堂に会し、第1試合(学生クラブ選抜×理工系リーグ選抜)から第5試合(対抗戦選抜×リーグ戦選抜)まで白熱のバトルを繰り広げた。

7人制(セブンズ)の第3試合は「対抗戦Bグループ選抜×リーグ戦2部選抜」。リーグ戦2部選抜で高い突破力をみせたのは大東文化大学の山田真生(遠軽高)。連続トライでチームを引っ張った。

後半に入ると、上智大学の前畑大陸ヒースがパスダミーから快足を飛ばして右隅突破。独走トライで1本を奪取。さらにゲームキャプテンを務めた武蔵大学の大沼俊介(磯辺高)の仕掛けなどからトライを返したが、試合は38-26でリーグ戦2部選抜が勝利した。

こちらもセブンズの第4試合は、開始直後から高精度のプレーが続いた「対抗戦女子選抜×リーグ戦女子選抜」。

まず対抗戦女子選抜が、開始直後からデザインされたアタックを繰り出す。

自陣でのシザースパスからショートサイドを急襲。四日市メリノール(三重)で日本一を経験した池永結那(日本体育大学)の右隅突破をつくった。

しぶといディフェンスも女子ならではだった。この突破にリーグ戦女子選抜の宮本和(流通経済大学)が食らいつくと、直後の縦突進も三好志歩(流経大)が正面から受け止める。

だがハイテンポでのパスアウトから、最後は前日に兄・龍之介(明治大学)がイタリア代表戦に先発した伊藤ちひろ(早稲田大学)が先制トライ。5点を先取した。

すぐにリーグ戦女子選抜も反撃。

返す刀でワイド展開から池崎美誉(東京学芸大学)が独走。松井咲希(日体大)が追いついて会場を沸かせるが、再度ピックでトライ。同点(5-5)とした。

この日会場を沸かせた一人が対抗戦女子選抜の池永(日体大)だ。

自陣から伊藤ちひろ(早大)の突破で前進すると、池永が左隅で小刻みなステップ。切れ味鋭いランにどよめきが起こった。前半8分にはその池永のトライで対抗戦女子選抜が10-5と突き放した。

女子のレベルの高さに驚嘆した男子学生もいたはずだ。後半開始直後には対抗戦女子選抜の池永が再び抜け出すが、フォローしたキャリアーに対し、國學院栃木出身の新井琴羽(國學院大學)が芯を突くタックル。これにもどよめきが起きた。

ピッチ幅を最大限に活かしたワイド展開は、今や女子のスタンダードだ。直後に一人飛ばしのロングパスが伊藤へ通り、この日自身2本目を奪取。そのままリードを保った対抗戦女子選抜が15-5で勝利を収めた。

第5試合「対抗戦選抜×リーグ戦選抜」

この日唯一の15人制となったのが最終第5試合の「対抗戦選抜」×「リーグ戦選抜」だ。まずは両軍のメンバーを見てみよう。

【対抗戦選抜】

PR田代大介(明治大学)
HO清水健伸(早稲田大学)
PR濱田翔大(明治大学)
LO磯部俊太朗(筑波大学)
LO物部耀大朗(明治大学)
FL城央祐(早稲田大学)
FL甲斐敬心(帝京大学)
NO8藤井達哉(明治大学)
SH西村颯二郎(帝京大学)
SO服部亮太(早稲田大学)
WTB松田怜大(慶應義塾大学)
CTB大和哲将(明治大学)
CTB名取凛之輔(早稲田大学)
WTB白石颯(青山学院大学)
FB増山将(筑波大学)

16.遠藤廉士(帝京大学)/17.高晃崇(帝京大学)/18.パエア・レワ(日本体育大学)/19.鈴木彪馬(帝京大学)/20.岡元聡志(明治大学)/21.岡部義大(日本体育大学)/22.村上有志(立教大学)/23.上田倭楓(帝京大学)/ 24.海老澤琥珀(明治大学)/25.亀井秋穂(明治大学)/26.飯岡建人(筑波大学)

【リーグ戦選抜】

PR山下源也(東洋大学)
HO丸尾瞬(関東学院大学)
PR谷口咲稀(流通経済大学)
LO中村太志朗(東海大学)
LOシオネ・テネフフ(東洋大学)
FL園田虎之介(流通経済大学)
FL三浦幹太(法政大学)
NO8ヴィリケサ・リモリモ(立正大学)
SH奈良夏(流通経済大学)
SO星遥大(関東学院大学)
WTB加藤アディナン(流通経済大学)
CTBサナイラ・ロコトゥイブナ(流通経済大学)
CTB髙﨑大我(東海大学)
WTB福本耀(法政大学)
FB小澤匠(大東文化大学)

16.大橋蓮音(東海大学)/17.川村航平(東海大学)/18.村中亮太(専修大学)/19.黒木新夢(大東文化大学)/20.炭竈柚斗(法政大学)/ 21.豊田晃清(流通経済大学)/22.ウェスリー・トンガ(東海大学)/23.室伏勘太(関東学院大学)/24. 佐川一眞(法政大学)/25.濱谷陸斗(流通経済大学)/26.半田翔彰(日本大学)

第13回関東大学ラグビーオールスターゲーム2026(7月5日)

【ハイライト】リーグ戦選抜 vs. 対抗戦選抜

第13回関東大学ラグビーオールスターゲーム2026 (7月5日)

【ハイライト】対抗戦Bグループ選抜 vs. リーグ戦2部選抜ほか

序盤はお互いに好守を披露。リーグ戦選抜もNO8ヴィリケサ・リモリモ(立正大)がスティールを見せるなどしたが、先制トライは対抗戦選抜。前半14分だった。

突破口を開いたのは佐賀工業の同級生コンビ、SO服部(早大)とCTB大和(明大)。

早明のフロントロー(PR田代、HO清水、PR濵田)を最前列にした対抗戦選抜は、まずスクラムのペナルティ誘発からモメンタム(勢い)を作る。

エリアを前進すると、SO服部(早大)のパスを受けたCTB大和(明大)がタックルを撃破してブレイク。フォローのCTB名取(早大)がトライゾーンへ走り込み、トライ&ゴール成功で7点を先取した。

だがタレントではリーグ戦選抜も負けていない。

前半17分にはインパクトを残したのは関東学院大学のHO丸尾瞬だ。

HO丸尾は得意のショートステップを効かせたキャリーでロングゲイン。すると今度は昨年も活躍した流経大の加藤アディナンが低い姿勢で突進。最後は再びHO丸尾が鋭角に走り込むキャリーを繰り出し、関東学院大の主将がチーム初トライ。同点(7-7)に追いついた。

試合はここからヒートアップ。

前半24分、対抗戦選抜がSO服部(早大)のスピードを活かしたラインブレイクを起点にHO清水(早大)がトライ(14-7)を奪えば、リーグ戦選抜も関東学院大のSO星がキック「50:22」でやり返す。

だが15人制でモノを言うのはやはりFW戦、セットプレーだ。

この日前半の対抗戦選抜はスクラムで優位に立った。

エリア中盤で相手ボールスクラムを見事にターンオーバー。ここから右奥へ入ると、モール形成からHO清水(早大)がショートサイドへラン選択。相手を弾いてリードを広げる3本目を奪った。

リーグ戦選抜もFL三浦(法大)が2連続のパスダミーで、SO服部(早大)とFB増山(筑波大)を振り切る快走で独走トライ。ビハインドを7点(14-21)に縮めて後半へ入った。

後半の主役は、対抗戦選抜の途中出場メンバーたちだった。

まずは明大ルーキーのSH岡元がショートサイドのスペースを察知し、キャリーで仕掛ける好判断。同じく途中出場の海老澤(明大)に繋いで右タッチラインから後半1本目。

さらに後半12分には背番号25の亀井(明大)が相手バックスを引きずりながら後半2本目。同18分にもトライを奪った対抗戦選抜が40-14とリードを大きく広げた。

この日リーグ戦選抜が苦戦した理由の一つがラインアウトだ。後半勝負所の敵陣ラインアウトで、対抗戦選抜に2連続のスティールを許した。

リーグ戦選抜も東海大のスティール(旧ジャッカル)名手、途中出場の川村がストレートランで相手を弾いて豪快トライを奪取。会場を沸かせる一本でビハインドを19点(21-40)とする。

だが大勢は変わらず、後半34分にさらに今季躍進が期待される立教大から参加の村上がチーム7本目。最後はスクラムのペナルティから侵入した敵陣22mで、日本代表合宿に参加した海老澤(明大)が個人技で突破。相手を腰砕けにするステップで8本目を切り取った。

トライ後のコンバージョンはリザーブの上田(帝京大)が成功。華やかなアタックの応酬となったゲームは、54-21で対抗戦選抜の勝利となった。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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