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ラグビー コラム 2026年8月10日

ストーマーズ戦出場の7選手が再び23人に入ったオールブラックス。シャークスはレジェンドのノヌをフィニッシャーに起用。

ラグビーレポート by 田村一博
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8月7日におこなわれた『グレイテスト・ライバルリー・ツアー』の初戦で、ニュージーランド代表、オールブラックスは苦しみながらもストーマーズに38-21と勝利した。チームを率いるデイブ・レニーヘッドコーチ(以下、HC)は、「南アフリカのラグビーと誇り高きこの地に触れた。(ツアーへの)いい導入の戦いになった」と話した。

8月11日(日本時間、同日26時キックオフ)に南アフリカの東海岸、ダーバンでおこなわれるツアー第2戦、シャークスとの戦いもタフな一戦となりそうだ。
シャークスはユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ2025-26では16チーム中10位だったが、同リーグのラスト10試合は6勝4敗と力を高めている。南アフリカ勢4チーム同士の争いの中ではライオンズに続く2位だった。

オールブラックスはシャークスとの対戦は初めてだが、前身であるナタール(州代表)との顔合わせは過去に6試合ある。戦績は5勝1分けで、1928年、1949年、1970年、1976年、1992年に勝利し、1960年には6-6で引き分けている。

発表された対シャークスのオールブラックスのメンバーを見ると、11番にはケイレブ・クラークが入っている。同選手の父・エロニさんも元オールブラックスで活躍した人。父は1992年のナタール戦に出場しているそうだ。親子で伝統あるチームとの戦いを人生に刻むことになる。

シャークス戦でオールブラックスを牽引するキャプテンにはFLのルーク・ジェイコブソンが選ばれた。初めての大役も、レニーHCは、その選択に迷いはなかったようだ。
「彼はチーム内で非常に尊敬されており、試合の流れを読む力にも優れている。そして、自らのプレーでチームを引っ張る選手だ」と記者会見で語っている。厚い信頼を寄せている。

4日前におこなわれたストーマーズ戦の23人のうち7人がシャークス戦にも出場する。
フィニッシャーとして途中出場したHOアサフォ・アウムア、LOサム・ダリー、SHカイル・プレストンに加え、前述のクラークが先発に回った。

また、前戦で先発した3番のパシリオ・トシは今回、18番のジャージーを着る。ストーマーズに圧力を受けて何度かペナルティをとられた。本来の力を発揮したいところだ。
PRのオリー・ノリスとバックローのイーサン・ブラックアダーは、2戦続けて試合終盤の大事な時間帯に投入されるだろう。

ツアー中の練習で負傷したHOジョージ・ベルに代わって急きょ招集されたブラッドリー・スレーターに16番のジャージーが与えられた。20番のセミシ・タエイロアとともに、出場すればオールブラックスデビューとなる。

チームは前戦で、コンテストキックへの対応に苦しみ、セットプレーで圧力を受ける時間帯があった。
近づいてくるテストマッチ(初戦は8月22日)に向け、修正を進めたいところだろう。

ホームのハリウッドベッツ・キングスパークで黒衣軍を迎えるシャークスは、南アフリカ代表の活動で複数の選手を欠いた布陣となっているが、力のある選手を揃えた。チームは、国内の伝統ある大会、カリーカップも並行して戦っていることから選手層に厳しい制約があるとしながらも、「JP・ピーターセンHCは、若手と豊富な経験を持つ選手を融合させた非常に興味深いメンバーを編成した。テストマッチ経験を持つ選手も含まれている」としている。

先発の中でテストマッチ経験者として名前を挙げられるのは3番のヴィンセント・コッホだ。2019年と2023年のワールドカップで優勝した時のメンバーで、強力なスクラメイジャー。頼りになる。
FLフェプシ・ブテレジも2024年のポルトガル戦でキャップを得ている。SOヴィシュ・モヨは今年7月11日のネーションズチャンピオンシップ、ウェールズ戦で初キャップ。まだ20歳と、豊かな将来性を持っている。

多くの人たちが出場を心待ちにする選手がベンチに名を連ねた。オールブラックスとしてキャップ103を持つ44歳、マーア・ノヌだ。仏・トップ14のトゥーロンを2025-26シーズン限りで退団し、シャークスにメンターとして加わったレジェンドがピッチに立てばスタジアムは熱気に包まれるだろう。

シャークスを率いるJP・ピーターセンHCは2007年に南アフリカがワールドカップを制した時のメンバーで、2013年から3シーズンにわたり当時のトップリーグ、パナソニックワイルドナイツ(※現・埼玉パナソニックワイルドナイツ)でプレーした人だ。
その懐かしい顔が映し出されるシーンを見逃すな。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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