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ラグビー コラム 2026年6月26日

JAPAN XVのSOは明治大学4年の伊藤龍之介。 若手と経験豊富な選手が融合した編成で マオリ・オールブラックスに挑む

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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いよいよ日本代表のシーズンが本格的に始まる。6月25日(木)、「リポビタンDチャレンジカップ2026」JAPAN XV(ジャパン・フィフティーン)対マオリ・オールブラックス戦のメンバーが発表された。試合は、6月27日(土)、名古屋のパロマ瑞穂スタジアムにて、午後7時5分キックオフで行われる。発表された23名のメンバーは若手とベテランが融合しており、若手の経験を積ませると同時に、来年のラグビーワールドカップ・オーストラリア大会に向けて本格強化が始まることを実感させる。

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キャプテンはHO原田衛が務める。スーパーラグビー・パシフィックのモアナ・パシフィカで1シーズンを戦い終えた経験をここで発揮してほしい。バイスキャプテンはFB松永拓朗。ともに東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)の2人だ。PR竹内柊平、FL下川甲嗣(ともに東京サンゴリアス)、ティエナン・コストリー(神戸スティーラーズ)、CTBディラン・ライリー埼玉ワイルドナイツ)ら10キャップ以上の経験ある選手がいる一方で、若い選手、キャップのない選手も多い。チームを操るハーフ団は24歳のSH北條拓郎ホンダヒート)と、21歳のSO伊藤龍之介(明大)と若い2人。伊藤は、李承信小村真也らSO陣が怪我などで離脱していることもあってチャンスを得た。BKラインを前に出す持ち前の攻撃的なプレーを見せてほしい。

大学生は伊藤のほか、CTB李智寿(朝鮮大)、控えのPR大塚壮二郎(関学大)、SH渡辺晴斗(近大)がメンバー入りした。エセイ・ハアンガナ(埼玉ワイルドナイツ退団)、マイケル・ストーバーグ(BL東京)の両LO、WTBイノケ・ブルア(神戸スティーラーズ)もキャップは持っていないが、リーグワンでは実力を示してきた選手たちだ。リーグワンのレベルアップを実感するプレーを期待したい。

マオリ・オールブラックス(以下MAB)は、ニュージーランドの先住民であるマオリにルーツを持つ選手たちで構成される伝統あるチームだ。2024年以降は2年連続で来日し、2024年7月6日には、JAPAN XVが日本チームとして初めてMABから勝利をあげた。昨年は53-20でMABが勝利している。今回の来日スコッドはFW15名、BK11名。ヘッドコーチは、今季よりタマティ・エリソン(43歳)。元ニュージーランド代表のCTBで、日本のブラックラムズ東京、栗田工業ウォーターガッシュ(現・クリタウォーターガッシュ昭島)でもプレーした。日本ラグビーをよく知る人物だ。

6月25日に発表された試合登録23名のメンバーでは、ニュージーランド代表のキャップ保持者は、PRオリー・ノリスのみだが、スーパーラグビーの精鋭が揃う。日本でも人気のあったSOカーロス・スペンサーの息子、ペイトン・スペンサーはWTB(14番)を背負う。7人制ニュージーランド代表の経験もあり、身長191㎝の大型選手だ。ハーフ団はSHアダム・レノックス(ハイランダーズ)、SOリヴェス・レイハナ(クルセイダーズ)。エリソンHCは「マオリ・オールブラックスのジャージーには多くの歴史が刻まれており、袖を通す全ての選手が、その物語の一部となるのです」と語り、誇り高く戦う。試合前のハカ「ティマタンガ」は敬意をもって見つめたい。

JAPAN XVの超速ラグビーに対して、MABもフィールドを大きく使ってボールを動かし、卓越した個人技でディフェンスを崩しに来るチームだ。天候に恵まれれば、観客を楽しませる試合になるのだが、今回は悪天候になる可能性が高く、その中で陣地を進めるキックの使い方など雨の中での対応力も試されることになる。待ちに待った試合だが、台風7号、8号の接近により、交通網が寸断される可能性もあり、開催可否は6月26日(金)の20時を目途に、日本ラグビー協会から発表されることになっている。

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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