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ラグビー コラム 2026年5月11日

【ハイライト動画あり】三重ホンダヒート、本拠地・鈴鹿で有終の美。粘りの防御でトヨタヴェルブリッツの反撃をかわす

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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「めちゃめちゃ気持ちいい~!」。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたレメキ ロマノ ラヴァは何度も観客に感謝の気持ちを伝え、笑顔で叫んだ。キアラン・クローリーヘッドコーチ、大橋幸平GMの挨拶の後、歴史を伝える映像が大型ビジョンで流れると、涙を流すファンも多かった。1961年の創部以来、65年にわたって本拠地とした鈴鹿を離れ、来季からは栃木県宇都宮市がホームとなる。本拠地としてのラストゲームで絶対に勝つ。三重ホンダヒート(三重H)の気迫はすさまじかった。

コイントスに勝った三重Hは風上の陣地を選択。午後5時10分、トヨタヴェルブリッツ(トヨタV)のSO松田力也のキックオフで試合は始まった。序盤の三重Hは徹底してキックで陣地を進めた。前半11分、NO8アセリ・マシヴォウがディフェンスラインを突破し、好サポートのWTB山下楽平がタックラーを振り切って先制トライ。SO北原璃久がゴールを決めて、7-0とする。続く15分には、ハーフウェイライン左中間のスクラムで圧力をかけ、左のショートサイドを攻めて大きく前進。右オープン展開でFBレメキ ロマノ ラヴァが次々にタックルを外してトライをあげた。

三重Hの勢いは止まらず、19分にもSH北條拓郎がラックサイドをついてトライし、19-0。25分、38分にもトライを追加し、前半を31-0と大量リードで折り返した。精度の高い攻撃だけではなく、常に両サイドの選手がコミュニケーションをとりながら穴を作らないディフェンスも見事だった。前半は大変の時間で試合を支配した。

しかし、後半、流れは一変する。三重Hのラインアウトでの反則から、トヨタVが三重H陣深く入ってラインアウトを得ると、波状攻撃を仕掛けて最後はWTBマーク・テレアがトライ。松田がゴールを決めて、31-7。三重Hもレメキのキックを追ったWTBテビタ・リーが直接キャッチしてトライを追加したが、後半14分、テレア、17分、FB小村真也がトライをあげ、38-19とする。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月9日)

【D1 第18節-3 ハイライト】三重ホンダヒート vs. トヨタヴェルブリッツ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月9日)#leagueone

トヨタVは後半2度のトライキャンセルがあるなど不運もあったが、後半登場したヒンガノ・ロロヘアの豪快な突進、テレア、FB小村真也の卓越したディフェンス突破能力などを軸に猛反撃。三重Hに簡単に白星を与えなかった。最終順位は9位(勝ち点33)。プレーオフ進出を目指したシーズンでは悔しい結果だが、ゲームキャプテンを務めたFL奥井章仁、NO8青木恵斗ら若い選手の活躍もあり、来季への期待を膨らませた。

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勝った三重Hは、シーズン最終順位8位(勝ち点34)とし、過去最高の成績で本拠地最終戦を締めくくった。シーズンの目標だった6位には届かなかったが、東芝ブレイブルーパス東京に2勝、東京サントリーサンゴリアスからチーム史上初の勝利をあげるなどチームの成長を実感するシーズンだった。

キアラン・クローリーヘッドコーチは、次のようにコメントした。「後半は苦しい展開になりましたが、ディフェンスの努力が素晴らしく、タックルのスタッツも相手を圧倒していました。お互いのために体を張り続けることの大切さを体現した試合でした。プレーオフ進出まで5ポイント足りませんでしたが、チームを誇りに思います。来シーズン以降、栃木で戦っていくだけの土台は出来ていると思いますし、良い立ち位置にいると思います。これまでサポートしてくれた鈴鹿の皆さんにまずは感謝を伝えたいです」。また、ワイマナ・カパ キャプテンは、退団が発表された16名の選手たちにこんな言葉を贈った。「みんなを誇りに思います。それぞれの存在があったからこその結果であり、だれか一人でも欠けていたら、この結果にはならなかったでしょう。どういった道を進むにせよ、皆の成功を願っています」

文:村上 晃一

村上晃一

村上 晃一

ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。

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