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リーグワン2025-26ディビジョン2(D2)第12節は波乱が相次いだ。まずは、4月23日(金)6位の九州電力キューデンヴォルテクスが、2位の豊田自動織機シャトルズ愛知(S愛知)を破る。このニュースは首位を走る花園近鉄ライナーズ(花園L)の選手たちにとって気を引き締める効果があったと思われたが、3位の清水建設江東ブルーシャークス(江東BS)の選手たちにとっては、我々も続こうという勢いに繋がったように見えた。
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シャトルズが敗れた翌日の4月24日(土)、東大阪市花園ラグビー場には、5,893人の観客が集った。花園Lのホストゲームではあったが、花園ラグビー場は清水建設が施工に携わったこともあって大阪支店から社員が多数かけつけ、江東BSのサポーターが半数近くいるように感じられた。午後2時半、江東BSのSOビリー・バーンズのキックオフで試合は始まった。このキックオフがダイレクトでタッチラインの外に出るミスキックとなり、花園Lボールのスクラムで再開となる。ここからチャンスをつかんだ花園LはCTBピーター・ウマガ=ジェンセンのパスを受けたCTBステイリン・パトリックが右中間にトライを挙げる。
その後攻め込んだ江東BSが素早くボールを動かすと、花園Lがトライラインを背にディフェンスラインのオフサイドを犯す。トライライン直前のラインアウトからHO田森海音がトライして、7-5と差を詰める。しかし、花園LもHO福井翔のタックルとPR井上優士のスティールでチャンスを作ると、ニュージーランド代表のNO8アキラ・イオアネ、南アフリカ代表のSOマニー・リボックと豪華なパスリレーでディフェンスを崩し、パトリックが再びトライし、12-5と引き離す。
江東BSも一歩も引かない。24分には素早いオープン展開から左コーナーにWTB尾﨑達洋が左コーナーに飛び込んだ。ここでウマガ=ジェンセンが渾身のタックルで尾崎の腕をつかみ、ノックフォワードを誘ったかに見えたが、判定はウマガ=ジェンセンのタックルは肩で体当たりしていて危険だったとして、ペナルティートライとなり、ウマガ=ジェンセンはイエローカードで10分間の退場となった。スコアは、12-12となる。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月25日)
【D2 第12節 ハイライト】花園近鉄ライナーズ vs. 清水建設江東ブルーシャークス|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月25日)#leagueone
江東BSは前半39分にもCTBテレンス・ヘプテマがトライをあげ、17-12とリードする。前半は江東BSがスクラムで優位に立ち、ディフェンスラインも素早く押し上げ、ボール争奪戦でもプレッシャーをかけていた。対する花園Lはディフェンスを破ってもボールが繋がらず、自らボールを失うシーンが続いた。後半に入ると、花園Lがスクラムを修正し、安定したボールが出るようになるが、チャンスで最後まで繋ぎ切れないシーンが続く。後半10分、花園Lのタッチキックがノータッチになると、江東BSのWTB西端玄汰が思い切ってカウンターアタックを仕掛け、タックラーを1人2人と交わして抜け出すと、NO8イカ・モツラロ・タカウ、SH金築達也とパスが渡ってトライ。22-12とリードを広げた。21分にバーンズがトライを加え、29-12とした江東BSは、花園Lの猛反撃を粘り強いタックルを繰り返して耐え、36分にリボックにトライを奪われたものの逃げ切った。
敗れた花園Lの太田春樹監督は敗因について「アタックで本来運ぶべきスペースにボールを運べなかったこと。前半のスクラムに課題があったと感じています」とコメント。勝った江東BSの仁木啓裕監督兼チームディレクターは「私たちは崖っぷち。次の九州電力キューデンヴォルテクス(九州KV)戦に敗れれば、その先はありません。1試合1試合出し惜しみせずにベストメンバーを組んで一丸となって戦います」と語った。江東BSは次節(5月2日)、ホストゲーム(江東区夢の島競技場)で4連勝中の九州KVと戦う。一方、敗れたものの依然として首位に立つ花園Lは、次節(5月2日)、柏の葉公園総合競技場(千葉県)に乗り込み、グリーンロケッツ東葛と対戦する。
文:村上 晃一
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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