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ラグビー コラム 2026年4月27日

【ハイライト動画あり】小山×山沢兄で完勝の流れ生む。ワイルドナイツ、ダイナボアーズ相手に首位の理由示す。

ラグビーレポート by 田村一博
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穏やかな土曜日の午後、埼玉ワイルドナイツが熊谷ラグビー場で9トライを奪い、完勝した。
リーグワンのレギュラーシーズン、全18節のうちの16節目。前節を終えた時点で首位だったチームが、その実力を印象づけた。

対する三菱重工相模原ダイナボアーズは、前節終了時点で全12チーム中11位。下位2チームが戦わねばならないディビジョン2上位2チームとの入替戦回避を実現したいが、勝利に届かず順位はそのままだった。

ホストスタジアムのファンを笑顔にしたワイルドナイツは、前半9分に先制トライを挙げると、31分までに4トライ、26点を得て大きくリードを奪った。
前半終了間際にモールからトライを許すも、26-7のスコアでハーフタイムを迎えた。

小山大輝山沢拓也のハーフバックス、31歳コンビがいい働きを見せた。SH小山は緩急を使ってチャンスをさらに広げ、仲間の力を引き出す。山沢も的確な判断を重ねて周囲を動かし、自身も機を見て走った。

NO8ユアン・ウィルソンが挙げた先制トライを見てほしい。フェーズを重ねてダイナボアーズのトライラインに迫り、青いジャージーの8番がインゴールに飛び込んだシーン。スペースに走り込んだウィルソンのランコースもよかったが、小山のパスを出すタイミングが抜群だった。パワーランナーが、力ずくではないプレーで5点を刻んだ。

小山は多くの局面で、同じように味方の力を最大化する動きを重ねた。本人は、「(次の)ブレイクダウンに走っている途中に(相手と自チームの)状況を見ておいて、パスを放るタイミングを考えている」と話す。
前半28分には敵陣深いエリアで攻撃を重ねている途中、ラックサイドにスペースができたのを見逃すことなく自らトライラインを越えた。

SO山沢が判断とランのスピードを見せてトライを挙げたのは前半13分だった。相手の蹴ったボールがキックチャージを受けて自分の前で弾む。そのボールを前に出ながら手にした背番号10は、僅かに走った後、迷わず蹴った。
そのボールを自ら追う。転がるボールを競り合った末に自身の手に収めてインゴールに置いた。短い時間に、この人の魅力が詰まっているシーンだった。

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月25日)

【D1 第16節 ハイライト】埼玉ワイルドナイツ vs. 三菱重工相模原ダイナボアーズ|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月25日)#leagueone

躍動する9番、10番の働きで前半を大きくリードしたワイルドナイツは、それでも前半を「自分たちのスタンダードには届いていない」(HO坂手淳史)と感じていたようだ。ハーフタイムのロッカールームでは、あらためて自分たちがどうプレーするかを話し合ったようだ。
その成果は直後にスコアに結びついた。

前半開始のキックオフボールをレシーブしたワイルドナイツ。最初のブレイクダウンからLOリアム・ミッチェルがボールを持ち出して大きくゲインする。タックルを受けてラックとなるも、そこからボールは小山、山沢とつながり、山沢は防御裏のスペースにキック。そのボールが跳ね上がったところにWTB竹山晃暉が走り込み、そのままインゴールに運んだ。
全員が同じ絵を見て挙げたトライでスコアは33-7となり、勝負も決まった。

CTBモーリス・マークスが初めての先発で出場し、急加速、そして予想できない動きで相手防御をかき乱すシーンもあった。そんな若いエナジーと、後半から登場したフィニッシャーたちの働きもあり、試合内容について坂手主将は、「よいプレーとよくないプレーが混在した前半から、後半は自分たちの強みを発揮すること、いい判断をすることができた」と総括した。
遠ざかっている王座に今季こそ就くためにも、レギュラーシーズンの残り2試合、ベストな状態でプレーオフに進むことに注力する。

ダイナボアーズは、雪で試合が延期となったため、2月第1週から2か月続いた試合への準備と8週末続いた連戦の疲労が、チームにまだ影響を与えているようだ。グレン・ディレーニー ヘッドコーチは、選手たちをローテーションで起用し、全体のコンディションを整えていると吐露した。

J SPORTS 放送情報

こちらは残り2試合、ベストメンバーがベストな状態で試合に臨み、全力で勝利を掴みにいく。
完敗の中でも、自分たちの得意とするスタイルは、首位チームにも通用するとあらためて手応えを得ただろう。
どの相手チームも警戒する、フィジカリティーの強さを前面に出した戦い方をより色濃くして戦う。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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