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ラグビー コラム 2026年6月5日

北九州開催の春の早明戦。攻撃力高い早稲田。明治には、チャンスを掴みたいニューパワーいろいろ。

ラグビーレポート by 田村一博
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JR小倉駅から徒歩10分程度と最高にアクセスがいい。そして、海のすぐ横。抜群のロケーションを誇る球技場を舞台に、春の早明戦がおこなわれる。
6月7日にミクニワールドスタジアム北九州で実施される早稲田大学×明治大学は、関東大学春季交流大会の一戦で、昨季全国大学選手権決勝のカード。両校の地元OBたちだけでなく、多くのファンが楽しみにしている。

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早大にとっては今季の春季大会4戦目で、ここまで3連勝。招待試合の慶大戦も含め、この春は4連勝と調子がいい。試合順に振り返ると、筑波大に45-12、慶大に63-5、東海大に59-42、そして前戦の東洋大戦が67-14。いずれも大量得点を挙げている。

ここまでの試合で課題が顔を出したのが、6トライを許した東海大戦だろう。試合後、ゲームキャプテンを務めた松沼寛治は「厳しいゲームでした。勝ち切れたことはすごく嬉しい」としながら、反省を口にした。

「試合が終わってメンバーに伝えたのは試合の流れの中で、自分たちが乗り切りたいところ、我慢するところで、やるべきことを遂行できなかったということです。チャンスをしっかり取り切るとか、そういうマインドセット、スキルをもっと向上させていかないといけない」
大田尾竜彦監督も勝ち切ったことについては評価も、対応力を課題に挙げた。

アタックの中心となっているのは、3年生になったSO服部亮太だ。コミュニケーションを密にプレーすることをより強く意識している背番号10は、自らもよく動いて相手をかき回す。今回の明大戦でも攻撃的な姿勢を強く出してプレーするだろう。
SH大賀雅仁のパスのクオリティーも高く、服部の持ち味をよく引き出している。

HO清水健伸主将が久しぶりに定位置に戻り、1番の杉本安伊朗、3番の新井瑛大と組むフロントローはスクラムに自信を持つ。
城央祐が4番を背負い、今季初出場。持ち前の仕事量を発揮するだろう。NO8松沼を核としたバックローは、ボールキャリーとブレイクダウンワークのバランスがいい。

島田隼成、名取凛之輔で組むCTB陣は、この春4戦連続でコンビを組んでいる。バックスリーに走力のある選手が揃うだけに、この2人の働きはスコアに直結する。
好調なFB植木太一に加え、田中健想が14番で今季初登場。力を伸ばす11番の若林海翔は思い切りのいいランニングが特徴だ。

明大は高野彬夫新監督のもと、この春は春季大会で3連勝中。東洋大に26-17、関東学院大に114-0、東海大に45-27と勝ったが、帝京大との招待試合には19-40と敗れている。
新監督は早大との試合について「早稲田と戦うときは特別なマインドセットが必要。勝ちたい」と話すが、それ以上に「持っている力を最大限出すことこそ大事」。
そのサイクルを繰り返し、秋に向けて力を伸ばしていきたいとする。

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「全員でベースアップしていく」と高野監督は、春シーズンの強化イメージを話す。
「試合に出ているメンバーだけでなく、いろんな選手にチャンスを与え、基礎のところを厚く、基本プレーを高めていきたい」

5月3日の春季大会から始まり、今回の早大戦を経て、6月28日の筑波大戦まで、招待試合、定期戦も含めて、9周連続で試合が続く。その中で、コンディショニングも加味しながら、昨季までプレータイムの少なかった選手たちも起用していくつもりだ。

今回3番のジャージーを着る濱田翔大は松山聖陵高校から入ってきたルーキー。すでに関東学院大戦、東海大戦にも出場しており、期待は大きい。
LO倉掛太雅、FL久保太進も、今季になって力を伸ばしている。CTB大和哲将、大沼隼人も経験を積み重ねている。昨年からのレギュラー組とのコミュニケーションも試合ごとに高まる。
FL大川虎拓郎主将のキャプテンシーも力強い。

高い能力を持つ個々を動かすSH、1年生の岡元聡志(京都成章)の評価が高い。SO出身だけに、広いビジョンを持って動ける選手だ。
スキルも高く、自分でも動ける。SO萩井耀司と紫紺のジャージーを前へ前へと走らせる。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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