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ラグビー コラム 2026年4月20日

【ハイライト動画あり】勢いに乗れたか。対応力見せたブレイブルーパスが久々の連勝。ダイナボアーズは我慢し切れず。

ラグビーレポート by 田村一博
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長かった連敗のトンネルを抜けた日から2週間。王者が覚醒した。
第14節、4月5日の浦安D-Rocksを40-24と下し、連敗を7で止めた。その東芝ブレイブルーパスが4月18日、三菱重工相模原ダイナボアーズに45-26と勝利した。2連勝だ。

相模原ギオンスタジアムで挙げたトライは前半4、後半3と計7つ。前戦からバイウイークを挟んで準備期間は十分あった。
なかなか勝てなかった時期を見つめ直す時間もあっただろう。序盤こそダイナボアーズの集中力あるプレーに攻め切れなかったが、風上をうまく利用して、やがて自分たちの時間を作った。

ブレイブルーパスは前半8分に先制トライを許すも、20分前後からハーフタイムまでに4トライを挙げて流れを引き寄せる。
後半も先に2トライを連取して40-7までスコアを開き(後半20分)、勝負を決めた。

7点を先行されたブレイブルーパスは、スクラムでの押しがチームに安心感を与えた。
前半21分のトライは、FWパックが前に出てコラプシングを誘ったのがきっかけとなった。PK後のラインアウトから攻める。ショートサイドのWTB石岡玲英がSOリッチー・モウンガのパスを受けてインゴールに入った。

スクラム以外でも、この日のブレイブルーパスFWにはパンチ力があった。モールに関しては相手の立てた対策に思うように前に出られぬシーンもあったが、接点で相手を圧倒する姿勢が個々に強く見られた。
前半25分からの10分間に挙げた3トライはすべてFWでトライラインを越えたもの。PR小鍜治悠太、FL佐々木剛、LOマイケル・ストーバーグがトライスコアラーとなった。

その他、NO8リーチ マイケルもいつも通りに運動量が多く、背番号2のフィジカリティーの強さも相手を押し込んだ。
HOアンドリュー・マカリオは185センチ、129キロの巨体ながらボールタッチも多く、モメンタムを生む動きをたびたび見せた。

リーチ主将は、試合中にFWの選手たちが状況に対応したことを称えた。
「モールでプレッシャーかけていくプランがありましたが、相手ディフェンスのプレッシャーでなかなか良いモールができませんでした。それに対応し、自分たちのスキル、ボールキャリーを使ってゲームを作っていこうと切り替えられた。それがすごくよかった」

ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月18日)

【D1 第15節 ハイライト】三菱重工相模原ダイナボアーズ vs. 東芝ブレイブルーパス東京|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(4月18日)#leagueone

後半、風下に立って前半のようにはいかなくなったが、早い時間帯に敵陣に入り、作ったチャンスに、SOリッチー・モウンガが見せた動きはさすがだった。的確で、緩急を使ったプレーでトライを重ねた。

試合後、トッド・ブラックアダー ヘッドコーチは、選手たちが過ごした準備期間と試合での80分を高く評価した。

「きょうの試合は、我々がいかに素晴らしい1週間を過ごしたかを浮き彫りにしていると思います。とてもよい1週間、とてもよい準備ができた。それを試合へ上手く落とし込むことができました。前半は風を背にして、本当に良いプレッシャーをかれられた。後半のボールをキープする戦い方もよく、選手たちはチャンスをものにした。とにかく素晴らしいパフォーマンスでした」

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リーチ主将も「勝ってバイウィークに入り、気持ちよくリフレッシュもできた」と、試合前の空気をあらためて口にした。
「勝つことによってまたチームの雰囲気がよくなりました。きょうで連続しての勝利となった。このモメンタムを使い、どれだけ乗っていくかが大事になると思います」
自分たちだけの話に終始せず、芝の状態が素晴らしかったと話すところに、人柄も表れていた。

ダイナボアーズは、大きくスコアを開かれながらも後半にファンを喜ばせる時間帯を作り、最後まで戦い抜く姿勢を見せた。ボールと人が動いて攻め切ったシーンは、スタンドを喜ばせた。
後半20分前後からの10分間は緑のジャージーが躍動した。2つのトライを挙げたのはWTBマット・ヴァエガ。キックパスを受ける。仲間が繋いだボールをインゴールに置く。難しい位置からのコンバージョンキックも成功させて、短時間に14得点のパフォーマンスだった。
背番号14は試合終了間際にもこの日3つ目のトライを挙げ、いつも通り、チームへの貢献度の高いプレーを出し続けた。

FL吉田杏主将は、「前半の入りの20分はいい形でゲームを進めることができたのですが、残りの20分、ボールポゼッションが少ない状況の中で我慢し切れず、ズルズルとスコアされてしまった」と悔やんだ。
ただ、気持ちは切ることはなかった。「後半、自分たちのやってきたことが出せたところもありましたが、すでに時間が足りなかった」と振り返った。

この試合を終えてダイナボアーズは勝ち点19、11位となり、順位を上げなければ、ディビジョン2上位チームとの入替戦を回避できない。
吉田主将は、「きょう出た課題をしっかり見つめ直し、(レギュラーシーズンの)残り3試合、自分たちがどういったチームかを証明したい」と、積み上げてきたことを出し尽くすことに集中する。

文: 田村 一博

田村一博

前ラグビーマガジン編集長。鹿児島県立鹿児島中央高校→早稲田大学。早大GWラグビークラブでラグビーを始める。ポジションはHO。1989年、ベースボール・マガジン社に入社。ラグビーマガジン編集部に配属される。1993年から4年間の週刊ベースボール編集部勤務を経て、1997年からラグビーマガジン編集長に就く。2024年1月に退任し、現在は編集者、ライターとして活動。

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