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3月7日(土)、快晴のAGFフィールド(東京都調布市)には、強い風が吹き荒れていた。リーグワン・ディビジョン2第8節の日野レッドドルフィンズ(日野RD)対NECグリーンロケッツ東葛(GR東葛)の一戦は「日野市民DAY」として開催。日野市在住・在勤・在学の人は芝生席が無料で観戦できるなど各種のサービスがあった。ホストチームとなる日野RDは、日野市のシンボルカラーである緑のセカンドジャージーを着用。GR東葛もファーストジャージーが緑のため、白のセカンドジャージーを着用する形で行われた。
午後1時、GR東葛ボールのキックオフで試合は始まった。試合前のコイントスで風上の陣地を選択した日野RDは立ち上がりからプレッシャーをかけようとしたが、主導権を握ったのはGR東葛だった。前半6分、日野RD陣22mライン付近右のラインアウトから左オープンに展開し、速いラックを連取してアタックし、左タッチライン沿いを尾又寛汰が駆け抜けた。CTBオルビン・レジャーのゴールは決まらず、5-0となる。続く8分、今度はGR東葛のCTBロトアヘア アマナキ大洋が自陣から抜け出すと、リーグワン初先発となるSH屋部旺成がパスを受けてトライ。レジャーのゴールも決まって、12-0となる。
GR東葛のグレッグ・クーパーヘッドコーチは「風下でプレーする時は、スクラム、ラインアウトが強くないといけない。それができたと思います」と語った。その言葉通り、GR東葛はスクラムで圧力をかけ、身長208㎝のローリー・アーノルドキャプテン、身長204㎝のパリパリ・パーキンソンの長身LOコンビでラインアウトを制圧する。攻めてはキック、パス、ランを駆使した多彩なアタックでディフェンスを翻弄する。前半15分、35分に尾又が連続トライをあげて、24-0。ここまではGR東葛の独壇場だった。
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月7日)
【D2 第8節 ハイライト】日野レッドドルフィンズ vs. グリーンロケッツ東葛|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(3月7日)#leagueone
対する日野RDは、前半終了間際にWTB金昂平がトライを返し、後半も先にGR東葛にトライを許したが、NO8エイジェイ・ウルフの力強いタックルで流れをつかむと、12分、ゲームキャプテンを務めたFL井島彰英がトライして、31-10と差を詰める。しかし、得点はここまでだった。GR東葛はWTB後藤輝也がパスをインターセプトしてトライを奪うと、34分に交替出場のPR黄世邏(ふぁん せら)、39分には交替出場のHO濱野隼也がトライして突き放した。スクラム、モールで圧力をかけ、日野RDのディフェンスを分析し、速いラックの順目アタックを仕掛けたことが功を奏する快勝だった。プレーヤー・オブ・ザ・マッチは、3トライを決めたほか、何度のキレのある走りを見せた尾又寛汰が選ばれた。
敗れた日野RDはこれで8連敗。苑田右二ヘッドコーチは「簡単にトライを許してしまう場面もあり、厳しい状況で後半を迎えることになりました。後半に入ってからも、GR東葛のプレッシャーを受ける形になり、準備したプレーができませんでした」と話した。「あきらめず、やるべきことをクリアにして、80分間一貫性を持って臨みたい」と次節(3月28日)の豊田自動織機シャトルズ愛知戦を見据えた。GR東葛は、3月22日、雪で延期になった第5節の日本製鉄釜石シーウェイブス戦に臨む。
文: 田村 一博
村上 晃一
ラグビージャーナリスト。京都府立鴨沂高校→大阪体育大学。現役時代のポジションは、CTB/FB。86年度、西日本学生代表として東西対抗に出場。87年4月ベースボール・マガジン社入社、ラグビーマガジン編集部に勤務。90年6月より97年2月まで同誌編集長。出版局を経て98年6月退社し、フリーランスの編集者、記者として活動。
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