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ラグビー コラム 2026年8月17日

【ハイライト動画あり】2点差の熱戦!菅平で対決「帝京大学×早稲田大学」!BCDチーム戦は早稲田が全勝。大学ラグビー菅平合宿2026

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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帝京大学×早稲田大学。

大学ラグビー最高峰を形成する両雄が、8月16日(日)、菅平高原(長野県)サニアパークのメイングラウンドで激突した。まずは両軍のメンバーをおさらいしておこう。

【帝京大学メンバー】

PR清水栞太
HO螻川内晴也
PR森山飛翔
LOイリエサ ヘニビトゥ
LO鈴木彪馬
FL喜久本志
FL甲斐敬心
NO8カイサ ダウナカマカマ
SH西村颯二郎
SO上田倭楓
WTB佐藤楓斗
CTB福田恒秀道
CTB上田倭士
WTB松尾佳大
FB本橋尭也

有賀啓悟/三浦颯太/布引大翔/坪根章晃/藤久保陸/金森皇成/三田村喜斗/高本とわ/吉田有佑/関口流瑞/神田丈英/青柳潤之介/吉田琉生/勝又篤/津村晃志/福田正武

【早稲田大学メンバー】

PR杉本安伊朗
HO清水健伸
PR新井瑛大
LO小林光晴
LO米倉翔
FL平野仁
FL久我真之介
NO8城央祐
SH大賀雅仁
SO服部亮太
WTB西浦岳優
CTB島田隼成
CTB名取凛之輔
WTB鈴木寛大
FB吉廻温真

堂薗尚悟/石原遼/前田麟太朗/宮川侑大/笹部隆毅/野島信太郎/多田陽道/狹間大介/渡邊晃樹/竹山史人/東佑太/森田倫太朗/松本桂太/髙野恵次郎/田中大斗

 

注目されたスクラムバトル。

前半5分のファーストコンタクトは、お互いに攻撃をシャットダウンして拮抗模様となった場面。ここでの軍配は帝京大学に。右PR森山主将を始めとする8対8でコラプシングを引き出し、機先を制した。

すると直後のラインアウトからFL喜久本が先制トライ。オーバーボールと思われたスローを捕球し、ノープレッシャーでトライゾーンを奪った。

一方の早稲田は敵陣のアタック・ブレイクダウンで苦しむ。

一度目はスティールを浴び、二度目は倒れ込み。過剰なボールセキュリティが裏目に出て、ボール保持率が下がってしまう。

すると帝京はスクラムを起点に連続トライ。

ペナルティを重ねる早稲田を追い込むと、敵陣ゴール前スクラムのアーリープッシュから速攻。スクラムから生まれたモメンタムを接点勝負したPR清水が仕留めた。(14-0)

大学ラグビー 菅平合宿 2026 練習試合 (8月16日)

【ハイライト】帝京大学 vs. 早稲田大学

が、ここからゲームは拮抗する。

なぜか。一つは帝京のキック精度。帝京は前半20分頃に自陣脱出のスクリューキックがこの日2度目のダイレクト。エリアマネジメントの失敗が目立った。

二つ目は早稲田のスクラム戦略。早稲田は直後の相手ボールスクラムで、狙い澄ましたかのように8人全員が足を掻いた。

この日初めて見せた攻撃的なスクラムで、帝京スクラムを粉砕。局面を意識した戦略的なスクラムワークで攻撃権を取り返した。

直後、比較的安定していたラインアウトから帝京FWを押してモールトライ。お株を奪うようなパワープレーでこの日初得点を奪い、劣勢と見えた流れを変えた。(14-5)

スコアは14-5のまま後半へ。

風下となった帝京は自陣からボール保持。ミスで防戦となる場面もあったが、ここで奮闘した一人が前半ゲインもあったルーキーCTB福田恒秀道(國學院栃木)。

相手SO服部に鋭いタックルを放つなど攻守で存在感。後半8分、自陣22m内のターンオーバーにも絡み、この日はチーム内MVPを受賞した。

「自分にとっては初めてAチームでの試合出場でしたが、先輩方のサポートもあり、思い切ってプレーすることが出来ました」(CTB福田)

J SPORTS 放送情報

すると帝京に後半最初のトライが生まれる。

ここまでフィジカルバトルで互角だった相手に対し、NO8カイサが絶妙なスイベルパス。ギャップを生むとFL甲斐がスピードを活かして突破。ついに連続攻撃で早稲田DFを破った。(21-5)

ようやく早稲田らしいクイックテンポの展開攻撃が火を噴いたのは後半15分過ぎ。

相手ミスのターンオーバーからボール保持で連続攻撃。SO服部がキャリーで一時的に傷んでいたが、高い戦術理解度でアタックを継続し、フランカー起用の長身FL平野が突破。順目に作った2対1を制し、7点を返した。(21-12)

 

さらに終盤、この日2本目のモールトライを奪って2点差(21-19)。が、このまま両者追加点を奪えずにノーサイド。帝京がコンバージョン差で勝負をものにし、Aチームの今季全勝をキープした。

ただトライ差はなく両軍の力は拮抗しているだろう。注目されたスクラムも局面で優劣が入れ替わる互角模様だった。

帝京は展開攻撃からトライを獲れる懐の深さを示したが、モールの攻守でさらなる精度向上が期待される。8月20日(木)の天理大学戦に注目したい。

早稲田はスクラム優勢からモールトライを奪うなど、帝京のプライドであるFW戦で一時凌駕する力強さを披露。一方で強みの一つであるはずのブレイクダウンでの反則が目立った。23日(日)の同じく天理大学戦での精度に注目したい。

また、Aチームは敗れた早稲田だが、先週末は帝京大学とのB~Dチーム戦も組まれ、こちらは早稲田がすべて勝利した。

早稲田のCチームは40-12で大勝。Dチームも3点差(24-21)で競り勝ち、BチームはAチームの借りを返すように1点差(29-28)で上回った。

Bチーム戦でゲームキャプテンを務めたのはCTB森田倫太朗。チーム公式HPに掲載された森田のコメントは熱量に溢れていた。

「荒ぶるに向けて、この夏シーズンが鍵になることはわかっていたので、今の自分たちの全力をぶつけました。試合では難しい場面もありましたが、勝ち切れたことが全てだと思います」(CTB森田)

チーム全体としては3勝1敗で上回った早稲田。トップチームは勝利した帝京。課題と収穫を手にした両軍のドラマは、秋の関東対抗戦へと続いていく。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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