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ラグビー コラム 2026年9月24日

【ハイライト動画あり】フィジー出身のルーキーが爆発!終盤まで接戦となった「流通経済大学×法政大学」。関東大学リーグ戦

ラグビーレポート by 多羅 正崇
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「雨なので難しい試合になるだろうなと思っていました」(流通経済大学・池英基監督)

会場のケーズデンキスタジアム水戸は、強い雨風に見舞われた。

大型の台風25号が関東に迫る中、関東大学リーグ戦で1勝の流通経済大学と1敗の法政大学が激突。

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ハンドリングエラーが多くなる悪天候の試合でモノを言ったのは、セットプレーの優劣だった。

「セットピースの強化はもちろん時間もかけてきました。大学選手権、(関東大学)リーグ戦を勝ち抜いていくにはセットピースが一番大事だと思っています。時間をかけて強化した結果が今、少しずつ出ています」(流経・池監督)

最初のスクラムバトルは開始1分。

組み直し後の2度目のスクラムで、流経がヒット後にじわりと前進。ここでプッシュを受けた法政がペナルティ。

最初のセットプレー・バトルを制した流経は敵陣に居座ると、フォワード戦からユニット攻撃で押し込んでHO小澤天がスコアラーに。風下ながら7点を先制した。

対する法政は直後の敵陣ペナルティで迷わずにペナルティゴール(PG)を選択。約35mのショットをCTB渡辺圭祐が決めて3点を返した。(7-3)

前半の流経は優勢のスクラムからトライパターンを構築した。

相手のハンドリングエラーからスクラムを組んでペナルティを誘う。コーナーへ前進してモールを組む――前半15、25分の連続トライもこのパターンだった。

だが法政も追いすがる。

さらに一本のPGを加えて11点ビハインド(17-6)の前半30分。元バックスのNO8炭竈柚斗の突進からCTB渡辺がゲイン。

ルーキーSH林友來がショートサイドのWTB福本耀にロングパスを通して、トライゲッターがチーム初トライを奪った。

セットプレーの劣勢から窮地に陥っていた法政だが、息を吹き返すと、同じく1年生のSO𠮷浦太我がインターセプトから起死回生の独走トライ(前半36分)。20-17と逆転に成功してハーフタイムを迎えた。

だが後半の内容は、法政のLO植浦慎仁主将が試合後に「課題は後半です」と振り返る展開となった。

まず後半開始直後の3分に流経のルーキーCTBサナイラ・ロコトゥイブナが独走トライ。攻め込んでいた法政がショートパントを選択したが、これをCTBロコトゥイブナが直接捕球。50:50のプレー選択から一気に切り返された。

法政は3本目のPG成功で1点差(24-23)とするが、スクラムの劣勢は大きかった。

後半に再三敵陣に入るが、雨もあってハンドリングエラーが起き、プレー再開のスクラムでペナルティを犯して後退する展開が続く。

だが法政は後半20分、ここまで全てのプレースキックを決めているCTB渡辺が6本目を成功。ふたたび2点のリードを奪い返してみせる。(26-24)

だが、法政は終盤が課題となった。

リードを奪った直後、パスを読み切っていたWTB加藤アディナンのパスカットから逆転トライを取られると、逆転の可能性もあった終盤に自陣でノックフォワード。

ここから後半30分に途中出場のジェフリー・トゥラガに決定的なトライ(ゴール成功)を奪われて12点ビハインド。敗色濃厚になると最終盤に3連続トライを浴びてしまう。

そのうちラスト2本の起点は、池監督が「サナ」と呼ぶ1年生CTBサナイラ・ロコトゥイブナだ。

終盤とは思えぬアクセル&ステップで次々に相手をかわし、後半40分のトライを演出。さらに直後も突破からチーム9本目を演出。

CTBロコトゥイブナは終盤、ボールを持てばゲインする「無双」状態だった。

ただ流経の池監督はフィジー出身の18歳を称賛しながらも、まだまだ成長の余地があると語った。

「(CTBロコトゥイブナは)ランニング、キャッチパス、キック全部できます。ただフィジカルはもっと上げないといけないと思いますし、まだ『自分でやろう』としているところがあります。周りをもうちょっと上手く使うことで自分にもチャンスが生まれるので、そういった部分を改善すればさらに成長できるかなと思っています」

終盤まで接戦模様だった試合だが、終盤の連続トライで終わってみればスコアは57-26。流経が開幕2連勝とした。

ラグビー 関東大学リーグ戦2026(9月20日)

【ショートハイライト】流通経済大学 vs. 法政大学

「セットピースから速いテンポでボールを展開して、エッジから折り返し、さらにテンポを上げるのが自分たちのダイナミック・ラグビーのスタイル。今日は雨の中でそれができなかったので、今後準備していきたいと思います」(流経・池監督)

流経の次戦は10月4日。日本大学が相手となる。

終盤まで接戦に持ち込んだが、セットプレーの劣勢もあって終盤に突き放された法政。報徳学園初の花園準優勝のキャプテンでもあったLO植浦主将は「後半が課題です」と話した。

「あとはスクラム、ラインアウトモール、フォワードのゴール前でのディフェンス――やはりフォワードが課題です。次は東海大学さんとやれるので、しっかり準備してチャレンジします」

リーグ戦の今季初勝利を狙うのは10月4日(日)。昨季リーグ戦を制した東海にチャレンジする。

文: 多羅 正崇

多羅正崇

多羅 正崇

1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある

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