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ラグビー コラム 2023年5月26日

「仙人のよう」独占インタビューで明かした天才の“境地”。~ワールドカップ2大会出場!オーストラリア代表クエイド・クーパー~

“最強ラガーマン”列伝 ~ラグビーW杯2023~ by 多羅 正崇
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「試合に興味はありません」。クーパーにとって最も楽しい「チャレンジ」とは

――ワールドカップで対戦したいチーム、選手はいますか?

マッチアップとか、どのチームと対戦したいかとか、そういった事にあまり興味がないんです。

もともと、私は試合にも興味がありません。

私にとっては、日々のチャレンジの方が楽しいのです。休み明けの月曜日の朝に来て、練習をする――きついんですが、それをハイレベルにできるかどうか、というチャレンジの方が自分にとっては楽しいです。

考えてみてください、試合で頑張ることは簡単なのです。年間365日あってリーグワンのリーグ戦は最大15試合です。

そこに照準を当てるのではなく、平凡な一日、月曜日から金曜日まで、練習が憂鬱な日もあるなかで――そんな日に自分がどれだけ練習することができるのか。

リポビタンDチャレンジカップ2021 日本vsオーストラリア

ワールドカップという大舞台で頑張ることも簡単です。最大8試合しかなく、何万人もの人が観てくれて、喜んでくれて、褒めてくれる。そうした舞台で頑張ることはとても簡単です。ただ今の私にとっては、誰も見ていないグラウンドで、雨が降ろうが、寒かろうが頑張れるのか――そこにチャレンジすることの方が楽しいのです。

ワイルドな風貌だが、最後まで落ち着いた声色で、独特な価値観を淡々と語ったクエイド・クーパー選手。取材したスタッフの一人はその姿を「仙人のよう」と表現した。本稿筆者も穏やかな口調の中に、同様の凄味を感じた。

最後、日本のファンへ向けては、「スタジアムで応援してくれる人も、テレビで応援してくれる人も、いつもサポートをいつも感じています。ありがとうございます」と感謝を口にした。

ますます迫力を増すファンタジスタが、今後どんな姿を見せてくれるのか。9月開幕のワールドカップフランス大会で、その勇姿、プレーがみられることを願ってやまない。

文:多羅 正崇
多羅正崇

多羅 正崇

スポーツジャーナリスト。法政二高-法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻卒。「Number」「ジェイ・スポーツ」「ラグビーマガジン」等に記事を寄稿.。スポーツにおけるハラスメントゼロを目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」で理事を務める。

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