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ラグビー コラム 2022年12月12日

【ハイライト動画あり】筑波大、「バチバチ」の3回戦突破。 天理大は歯車かみ合わずシーズン終える

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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谷山隼大(筑波大学)

12月11日(日)、東大阪市花園ラグビー場では、全国大学選手権3回戦の注目カードのひとつ、天理大筑波大の試合が行われた。天理大は関西大学Aリーグ2位ながら、リーグ終盤に優勝を争う京産大に競り負け、最終戦では同大にまさかの大敗。「いま勢いのある選手を先発させました」(小松節夫監督)と、同大戦から先発6名を入れ替え背水の陣を敷いた。一方の筑波大は関東大学対抗戦Aの5位ながら、早大明大慶大と僅差勝負を繰り広げリーグ最終戦では日体大を79-5で下して勢いに乗って花園に乗り込んできた。

午後2時、キックオフ。シーズン終盤の勢いの差が立ち上がりの攻防に表われる。怪我から復帰で期待された天理大WTBアントニオ・トゥイアキ(4年)が味方のハイパントを追った。これを筑波大NO8谷山隼大(3年)が空中戦の強さを発揮してキャッチする。トゥイアキはキャッチに入るタイミングが遅れ、空中の谷山にコンタクトしてしまう。トゥイアキは危険なプレーでシンビン(10分間の一時退場)となり、天理大はいきなり一人少ない人数で戦うことになった。

その後は筑波大の攻勢が続く。前半6分、天理大陣中盤のスクラムから右タッチライン際を攻め、SH白栄拓也(3年)がトライを奪う。シンビンのトゥイアキがいないサイドを狙った理にかなった攻めだった。続く8分、激しいタックルを繰り返して天理大からボールを奪った筑波大は再びSH白栄がトライをあげる。そして13分、ラインアウトからの攻撃でパスをつなぎ、CTB松島聡(4年)がポスト右へトライ。FB高田(※「高」は正しくは「はしご高」)賢臣(3年)がゴールを決めて、19-0とリードを広げた。

パトリック・ヴァカタ(天理大学)

天理大もNO8パトリック ヴァカタ(2年)のパワフルな突進で流れを引き寄せ、22分、そのヴァカタがラックサイドをついてトライを決める。SO福本優斗(3年)のゴールも決まって、19-7。しかし、筑波大のコンタクト局面での圧力はすさまじかった。今季のスローガン「バチバチ」を体現する力強いコンタクトで、天理のボールキャリアーを前に出さず、ボール争奪戦にも徹底して圧力をかけ続けた。攻めてはSH白栄のパスを受けたFW陣が前に出て、BKラインの攻めるスペースを作る。勢いあるプレーを続ける筑波大に楕円球の転がりも味方する。前半38分、キックの応酬で転々としたボールを確保した筑波大がトライを追加した。

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