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ラグビー コラム 2022年8月28日

【ハイライト動画あり】日本ラグビー史に深く刻まれた夜 サクラフィフティーン、女子アイルランド代表から初勝利

村上晃一ラグビーコラム by 村上 晃一
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2022年8月27日は日本ラグビー史に深く刻まれる日になった。秩父宮ラグビー場には、4,569人の観衆が集い、その多くが日本代表ジャージーをまとっていた。女子アイルランド代表来日第2戦は、午後7時、女子日本代表(サクラフィフティーン)SO大塚朱紗のキックオフで始まった。

前半3分、アイルランドSOダナ・オブライエンの好キックで自陣深く攻め込まれ、ラインアウトからモールを組まれる。第1戦ではモールを押し込まれたこともあって、日本がディフェンスに集中した瞬間、アイルランドはSHエルサ・ヒューズに右ショートサイドを突かれ、WTBナターシャ・ビーハンにトライを奪われた。しかし、この日の日本は第1戦に破綻したディフェンスを修正し、反則も少なく、我慢強く戦った。前半16分には、アイルランド陣ゴール前のスクラムからSO大塚が右中間にトライ。5-5の同点とする。

19分、アイルランドのモールをがっちり止め、FL長田いろはがジャッカルでピンチを防ぐ。ラインアウトは身長差もあって第1戦同様苦しんだが、スクラムは、PR南早紀キャプテン、HO永田虹歩、PRラベマイまことのFW第一列が背中のぴんと伸びた低い姿勢で安定。ここが勝因の一つになった。前半34分、アイルランドゴール前のスクラムからSH阿部恵が右に持って出て、CTB中山潮音がダミーで走り込み、外に開いたSO大塚へパス。その内側に走り込んだFB松田凛日はボールを受けるとタックルを弾き飛ばし、大歓声のなか右中間インゴールへ躍り込む。大塚がゴールも決めて、12-5とリードした。

 

ハーフタイム。歴代の女子日本代表選手たちへのキャップ贈呈式が行われた。キャップは国を代表して戦った選手の名誉の称号だが、実際に飾り帽が贈られる。日本のキャップ制度は、男子は1982年に始まり、今回ようやく女子のキャップ制度が始まった。1991年の第1回女子ラグビーワールドカップ以降の代表選手に贈られ、15人制は197名、7人制は112名が対象。この日のスタジアムには114名の元代表選手が集った。歴史的なセレモニーを感慨深げに見つめる観客席。代表してキャップを受けた一人、冨田真紀子さんの頬を大粒の涙がつたった。

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