人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

ラグビー コラム 2019年10月10日

スコットランドが9トライの猛攻で、ボーナスポイントをゲット。ラグビーW杯日本大会「スコットランド vs. ロシア」

ラグビーレポート by 真鍋 雅彦
  • Line
アダム・ヘースティングズ

SOアダム・ヘイスティングス

スコットランドにとっては3試合目、ロシアにとっては今大会最終戦となる試合が、10月9日、小笠山総合運動公園エコパスタジアムで行われた。
日本の決勝トーナメント進出にも大きな影響を及ぼすこの一戦。日本代表のファンの中には、ロシアの勝利、それが叶わなくてもボーナスポイントだけは与えないで欲しいと願う人も多かったようだが、その願いは前半でほぼ消えてしまった。
それにしても、この日のスコットランドは強かった。スターティングメンバーをサモア戦から14人入れ替えて臨んだこの試合。ほぼベストメンバーのロシアを相手に4トライを奪うのは難しいとの予想もあったが、控えのメンバーが驚くほど躍動。特に、24歳のSHジョージ・ホーンと23歳のSOアダム・ヘイスティングスは、不動のHB団、SHグレイグ・レイドロウとSOフィン・ラッセルの存在を忘れさせるほどの活躍を見せた。
最終的にはロシアから9トライを奪取。しかも相手をノートライに押さえるという完勝で2勝目を飾った。

スコットランド1本目のトライは前半13分。ロシア陣15mのロシアボールスクラムを押し込みターンオーバー。スコットランドボールで組み直したスクラムからNO.8ライアン・ウィルソンが持ち出し、CTBダンカン・テイラーをダミーで挟むサインプレーでヘイスティングスが裏に抜けてトライ。ゴールも成功して7-0とする。ロシアが得意とするスクラムをスコットランドが粉砕したことで、ロシアの闘争心はこの時点で消えてしまったのかもしれない。
2本目はその4分後の前半17分。ハーフウェイ付近でスコットランドがターンオーバー。ヘイスティングスがディフェンスの裏に蹴り、さらにそのボールを自分で引っかけてインゴールへ。相手選手も戻っていたが、ボールがスコットランドにとってラッキーバウンドになったこともありヘイスティングスがしっかり押さえて自身2本目のトライを奪う(ゴール成功で14-0)。
3本目はその4分後の前半21分。ロシア陣5mのロシアボールラインアウトで、ロシアSHドミトリー・ペロフのパスをホーンがインゴールでインターセプトし、そのまま押さえた(ゴール成功で21-0)。
前半のうちにボーナスポイントゲットとなる4本目のトライを奪うべく、その後も攻撃の手を緩めなかったスコットランドだが、ロシアも粘り強く守り切り、前半は21-0で折り返した。

ジョージ・ターナー

トライを決めたHOジョージ・ターナー

そして迎えた後半。スコットランドが4本目のトライをゲットするまでにそれほどの時間は掛からなかった。
開始4分、自陣22m付近でロシアのキックを処理したWTBダルシー・グラハムが約50mを駆け上がり、サポートに付いていたホーンにパス。ホーンがインゴールに飛び込んで待望のボーナスポイントを獲得した(ゴール成功で28-0)。
その後もスコットランドはトライを量産。オールドファンには懐かしい、ギャビン・ヘイスティングスの息子、アダム・ヘイスティングスもゴールキックを9本中8本決め、最終的には61対0の大勝で大事な一戦をものにした。

ロシア代表

今大会、繰り上げで出場権を獲得したロシアは0勝4敗で終戦。全試合でボーナスポイントを与え、トライは日本戦で奪った1本のみという悔しい結果になったが、今回の屈辱を糧に、4年後の進化を期待したい。
一方、スコットランドはこの日の勝利で2勝1敗、勝ち点は10に。日本がスコットランドを上回るためには、スコットランド戦で勝つか引分けるか。また、負けた場合はボーナスポイントを2点取るか、もしくは相手にボーナスポイントを与えずにボーナスポイントを1点取ることが勝ち上がりの条件になってくる。
果たして、どんな展開になるのか? 横浜国際総合競技場で行われる運命の一戦に注目したい。

文:真鍋 雅彦

【ハイライト】ラグビーワールドカップ2019 プールA スコットランド vs. ロシア

© Rugby World Cup Limited 2019

真鍋 雅彦

真鍋 雅彦

フリーライター。1957年大阪府生まれ。父の影響で小学生の頃からラグビーに親しむ。大学卒業後、ベースボール・マガジン社勤務を経てフリーランスに。主にラグビー、野球、ゴルフなどの原稿を執筆。2014~18年、キヤノンイーグルスWEBページのオフィシャルライターを務める。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
ラグビーを応援しよう!

ラグビーの放送・配信ページへ