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【ハイライト動画あり】最終戦で魅せた“スクラムのレヴズ”!静岡ブルーレヴズがレジェンド大戸の引退試合を勝利で飾る。ジャパンラグビーリーグワン2025-2026D1第18節
ラグビーレポート by 多羅 正崇
伝家の宝刀が冴え渡った。
J SPORTS オンデマンド番組情報
5月9日(土)に静岡・ヤマハスタジアムで行われた「静岡ブルーレヴズ(8位)×横浜キヤノンイーグルス(9位)」は、両軍にとってのシーズン最終戦。観客は1万3165人だった。
「先週でプレーオフに行けないことが確定しましたが、どんなときも応援してくださった方々のために勝って終わりたいということで、選手も一週間しっかり準備してきました」(ブルーレヴズ、藤井雄一郎監督)
ビジターとして乗り込んだのは、同じくプレーオフも入替戦もないイーグルス。指揮官のレオン・マクドナルドHCはヤマハ発動機でのプレー経験があり、ヤマハスタジアムのピッチも踏んだこともある。
「ここ(ヤマハスタジアム)に戻って来られて嬉しいです。以前よりも観客が多くて、青い壁のようでした。その中に赤いジャージーを見ることができて嬉しい気持ちでした」(イーグルス、マクドナルドHC)
敵地で有終の美を目指したイーグルスだったが、先制はブルーレヴズだった。
ブルーレヴズは相手のボックスキックからカウンター。4対3の数的優位を的確なスキルで攻略。WTBマロ・ツイタマの先制トライが生まれた。
さらにブルーレヴズは自慢のスクラムで観客を魅了する。
開始10分の相手ボールスクラム。直前にタックルを受けて負傷したPR山下憲太らFW8人が力強く前進し、見事にターンオーバー。前節は苦しんだ“スクラムのレヴズ”の面目躍如となった。
「今日は(古瀬健樹レフリーの)レフリングが良くて、ストレスなく持ち味が出せました。今後はそこ(レフリング)に振り回されないような圧倒できるチームを作りたいと思っています」(ブルーレヴズ、藤井監督)
しかしイーグルスも反撃に転じる。
WTB石田吉平のインターセプトから敵陣で攻守交代。手応えのあったラインアウトモールで押し込んでチーム初得点。前半21分に5点を返した。(7-5)
ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月9日)
【D1 第18節 ハイライト】静岡ブルーレヴズ vs. 横浜キヤノンイーグルス|ジャパンラグビー リーグワン2025-26(5月9日)#leagueone
だがイーグルスは度重なるペナルティからのシンビン(前半23分)が痛かった。
リードを9点(14-5)に広げると、ここから怒濤の3連続トライ。キックオフ直後にCTBラドラドラがミスマッチを突破。サポートのSH北村瞬太郎が独走トライを決め、さらに2本を追加して前半を35-5で終えた。
前半再三のラインブレイクを見せたフィジー代表CTBラドラドラについて、藤井監督は好調の理由を明かした。
「ラドラドラはバイウィークでフィジーに帰国してリフレッシュしました。日本に戻ってきたら体重も増えていましたが、しっかりエナジーをチャージして、今週も(練習を)見ていても『これはいくだろうな』という感じでした。日本の生活にもフィットしてきました」(ブルーレヴズ、藤井監督)
前半で30点ビハインドを負ってしまったイーグルスは、メンバー交代で反撃を狙う。
後半開始からHO中村駿太、突進役の東海大出身レキマ・ナサミラ、そして今季退団のSHファフ・デクラークを投入。さらに44分には田村優に替わって武藤ゆらぎ、3分後にはシオエリ・ヴァカラヒも投入。ゲームチェンジを図った。
すると後半7分だ。
ブルーレヴズは起点であるスクラムで後半6分から2連続のペナルティ。反則から劣勢になると、イーグルスがゴール前で密集戦。フィニッシュは途中出場の武藤ゆらぎ。東海大卒のスピードスターがステップでギャップを突き、チーム2本目(ゴール失敗)を奪った。
と、ここでブルーレヴズも動く。
後半14分に引退試合となる大戸がピッチへ。スタジアムに大歓声が沸き起こる。するとその大戸が左フランカーの位置で入ったスクラムで、起死回生となる2連続の強制ペナルティ。反則の繰り返しにより相手プロップをシンビンに追い込んだ。
「今日はスクラムでペナルティを取って相手にイエローカードが出たり、相手のミスしたボールをトライにつなげたり、自分たちがやりたいラグビーができたんじゃないかと思います」(ブルーレヴズ、藤井監督)
さらにスクラムで2度のペナルティを誘発したブルーレヴズは、スクラムからの展開でWTB杉本海斗がフィニッシュ。「らしさ」を発揮したブルーレヴズがリードを32点(42-10)に広げた。
J SPORTS 放送情報
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【45分ハイライト】ジャパンラグビー リーグワン2025-26 D1 第18節-2 静岡ブルーレヴズ vs. 横浜キヤノンイーグルス
放送日時:2026年5月11日(月)午後 6:15 ~ J SPORTS 1
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放送日時:2026年5月11日(月)午後 10:00 ~ J SPORTS 1
イーグルスも次代の若手、武藤ゆらぎ(24歳)のラン&オフロードからFB武藤航生(22歳)が1トライを返したが、反撃はここまでだった。
そのまま両軍にとってのシーズン最終戦は42-15でノーサイド。静岡ブルーレヴズがホストスタジアムで大戸のラストマッチを勝利で飾った。
古巣相手に敗れたイーグルスのマクドナルドHC。敗因については「キーエリアであるコリジョンとセットピースで負けてしまいました」と語った。
「何個かソフトなトライもありました。後半もう少し僅差であれば私たちの能力で追い上げられたと思いますが、ソフトなトライが痛手になりました」
指揮官は来季の強化ポイントについて「フォワードの一貫性」を挙げた。来季は強力フォワードでも圧倒するアタッキングラグビーを期待したい。
大観衆を前にシーズン最終戦を勝利で締めくくったブルーレヴズ。大戸の引退セレモニー後、記者会見に臨んだ藤井監督は、反省を交えつつ来季の抱負を語った。
「今季は本当に勝たないといけないところで、怪我人が出るなど、なかなかタイミングが合わないこともありました」
「ただ若い選手もたくさん出ましたし、いろいろなことが勉強できたので、それをしっかりつなげていきたいと思います。(来季は)もちろんプレーオフ進出と優勝を目指していけるようなチームを作っていきたいです」
最後に現役引退となった大戸について、藤井監督から惜しみない賛辞が贈られた。
「どんなプレッシャーが掛かってもパフォーマンスを出せる選手でした。身体は大きくありませんが、毎週変わるラインアウトのサインプレーを完璧に覚えます。相手の弱いところも見つけられる選手でした。彼(大戸)はコーチに向いていると思います」
これで2025-2026シーズンのD1最終順位が確定し、静岡ブルーレヴズが7位(7勝11敗)、横浜キヤノンイーグルスは10位(6勝12敗)となった。
年々競技力が高くなるリーグワン。過酷なシーズンを最後まで戦い抜いた両チームに、心からの拍手と敬意を送りたい。
文: 多羅 正崇
多羅 正崇
1980年2月1日生まれ、神奈川県出身。法政大学第二高校、法政大学でラグビー部に所属し、大学1年時にスタンドオフとしてU19日本代表候補に選出。法政大学大学院日本文学専攻修了。スポーツジャーナリストとして『ラグビーマガジン』『Number』『J SPORTS』などに寄稿する傍ら、ユーモアコラムの執筆も行なっている。スポーツにおけるハラスメント防止を目的とした一般社団法人「スポーツハラスメントZERO協会」理事。共著に『子どもがラグビーを始めたら読む本』(ベースボール・マガジン社)がある
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